昨年1位だったカナダは、3位に後退した。人口密度が低く、広大な自然が広がっているため、犯罪率が低いと評価された。ただし、国立公園に生息するクマや、太平洋岸から大西洋岸まで国土を横断する高速道路トランスカナダハイウェイに出没するヘラジカなど、野生生物との遭遇に気をつける必要があるという。
4位はアイルランドで、安全で親しみやすい旅行先だが、道路幅が狭く、車が左側通行な点に旅行者は留意するようバークシャー・ハサウェイは助言している。
トップ5を締めくくるのは、整然とした街並みと効率的なインフラで知られるスイスである。しかし報告書は、気候変動に伴って雪崩や地滑りが増えており、アルプス地方のリスクは高まっていると警告している。
このほか注目すべき点として、ニュージーランドが昨年の11位から6位に上がってトップ10に返り咲き、ドイツは昨年の18位から7位に大きく躍進した。一方、昨年6位だった英国は13位に、オランダは5位から14位に、いずれも主に都市部での薬物対策が懸念されて順位を落とした。そして、またしても米国は上位15カ国入りを逃した。
総合評価以外にも、バークシャー・ハサウェイは旅行者の安全性に関する特定分野を深く掘り下げ、防犯、交通安全、医療制度、女性・性的少数者といった分野別ランキングも作成している。
さらに、安全な旅行先ランキングの公表を始めた2018年以来の平均でトップ10に名を連ねる「殿堂入り」の国のリストを今回初めて発表した。
2025年の旅行先として世界で最も安全な国:上位15カ国
1. アイスランド2. オーストラリア
3. カナダ
4. アイルランド
5. スイス
6. ニュージーランド
7. ドイツ
8. ノルウェー
9. 日本
10. デンマーク
11. ポルトガル
12. スペイン
13. 英国
14. オランダ
15. スウェーデン