第155海軍歩兵旅団は、ブフレダルが陥落する頃にはすでにクルスク州に転戦していた。同旅団は10月第2週、突出部の西側周縁部に対する攻撃を主導し、当初数km前進した。ウクライナ軍の不運なドローン操縦士たちが捕らえられたのはこの時のことだ。その後、ウクライナ側の反撃によって攻撃の勢いは鈍った。
クルスク州での現在の戦闘は、戦線がおおむね膠着したこの戦争の特徴である一進一退の攻防戦のひとつではあるが、別の要素も加わっている。仲間のドローン操縦士たちを殺害されたウクライナ兵にとって、この戦いは個人的なものでもあるのだ。ウクライナ空中強襲軍は第155海軍歩兵旅団の兵士らを「畜生」「狂犬」「戦争犯罪人」などと呼んでいる。
クルスク州にいるウクライナ軍部隊にとって、復讐は強力な動機づけになる。その意味するところは、ロシア側にとって恐ろしいものだ。第155海軍歩兵旅団は三たび壊滅させられる可能性もある。
(forbes.com 原文)