宇宙

2024.09.27 11:00

銀河系外の「宇宙人探し」計画が始動 低周波電波で技術文明を探る

大型電波干渉計SKAの完成予想図。オーストラリアのSKA-Low(右、50~350MHz)と南アフリカのSKA-Mid(350MHz~15GHz)で構成され、宇宙生命研究にも利用される予定(SKAO)

様々な電波周波数帯で生命の兆候を探し続けることが不可欠だと、トレンブレイは続けた。

検出が容易

SETIが非常に長期にわたるプロジェクトになるのは、ほぼ間違いない。高度な地球外技術のテクノシグネチャーは、微生物の直接的な証拠となるバイオシグネチャー(生命存在指標)よりも検出が容易である可能性があると考えられている。
advertisement

テクノシグネチャーから発せられる電波の検出は、電波天文学の一分野だ。MWRが集める電波信号は、数十億光年の旅を経て地球に到達したものになる。

何十億もの恒星系

MWAはまもなく、集光面積1平方kmの世界最大の電波望遠鏡「1平方キロメートル電波干渉計(SKA)」の一部を構成することになる。総工費21億ドル(約3000億円)のSKA天文台は、オーストラリアと南アフリカの2カ所に建設予定で、低周波アンテナ100万基を使用し、MWAの50倍以上の受信感度がある。

南アフリカに建設予定の大型電波干渉計SKAのパラボラアンテナ群SKA-Mid(350MHz~15GHz)を描いた想像図(SKAO)

南アフリカに建設予定の大型電波干渉計SKAのパラボラアンテナ群SKA-Mid(350MHz~15GHz)を描いた想像図(SKAO)

SKAが完成すれば、地球から発せられているのに似た、近傍の太陽系外惑星からの電波信号を検出したり、何十億もの恒星系のテクノシグネチャーを探索したりが可能になるかもしれない。

forbes.com 原文

翻訳=河原稔

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事


advertisement