ほとんどの清掃員は真面目であると信じたい
私は元ホテル従業員だったわけですが、清掃員というのは別にいました。清掃員は、ホテルの自社雇用と、清掃業者への委託とがあると思いますが、私のホテルでは自社雇用していました。といってもパート・バイトさんのことです。おそらく委託しているというところが普通なのではないかと思います。基本、フロント業務と清掃業務は分かれていますが、私のいたホテルは清掃部屋数が極端に多い日は、フロントも駆り出されることがしょっちゅうでした。
ホテル清掃の特性として、日によって宿泊者数が違うので、掃除をする部屋数の多い日と少ない日の差が出来てしまいます。だからといって部屋数マックスの日に合わせて人数を雇用しておくことは出来ません。極端に少ない日があまりにも早く終わってしまって、時給である収入が減ってしまうからです。その為、おおよそ平均かやや少ない数に合わせてあるので、満室翌朝などは逆に手伝いがないと間に合わないのです。
だから私も、そうとう清掃をしましたし、もちろんやり方も知っています。そして清掃員の大変さもです。正直、本音を言うと辛いですよ。清掃はホテル営業の要です。もっとも重要と言っていいです。
おそらく大部分の人は真面目に一生懸命働いていると思います。ブログ・ネット上で散見されるとんでもない清掃実態や体験談は、本当に稀なごく一部だと信じたいです。そもそもネット上の記事は、注目を引く為に書かれるものが多いわけですから、特殊例が話題に上ることが多いのです。そして、インパクトのある悪い印象が強く読者に残ります。
私のいたホテルの清掃員さんは、非常に真面目で責任感も強く、信用できる人達でした。誰でもできる仕事?とんでもない。マジできつい、大変な仕事ですよ。頭が下がります。
慣れてきてコツみたいなのが分かるとスピードも速くなりますし、無駄な動きが少なくなります。まるで何かの競技をしているかのごとく楽しくなってきます。ベテランになるともう職人。このへんがやりがいになっている人もいます。
正社員・パート・アルバイトのいずれでも求人はたえず多い職種ではないでしょうか?やはり入れ替わりが多いので人手不足なのかもしれません。
最近は委託が多いし、昔のように住み込み可能な旅館は少なくなってきているようです。
ホテルによって掃除の仕方にはいろいろな違いがあると思いますが、チェックリストを使って要所ごとの客観的な確認をする必要があると思います。
部屋ごと清掃忘れなんてものが発生したりすることもありますが、これは指示書の漏れがほとんどです。本日の清掃部屋がいくつでどこか?これを作るフロント側の係も大変なのです。