これをチェックする最良の方法は、タイヤのトレッドに25セント硬貨を頭から入れてみることだ。タイヤのブロックでワシントンの頭頂部が隠れるようであれば、溝の深さが4/32インチ以上残っていることになる(編集注:日本円の硬貨を使う方法では、5円硬貨を後端からタイヤの溝の中に入れ、「五円」という文字の3画目の書き出しにブロックが達していれば、溝の残りは約4mm以上ということになる)。タイヤのスリップサインは、道路交通法で定められている限界値である1.6mmにならないと現れない。
「摩耗以外の特性については、EVも内燃エンジン車とほとんど変わりません。ただ、EVでは他の騒音をかき消すエンジン音がないので、タイヤの走行ノイズがより目立ちます。そのため、EVドライバーの方が気にする人が多いかもしれません。同様に、EVのドライバーは内燃エンジン車のドライバーよりも、タイヤの転がり抵抗の低さを重視する可能性があります。しかし、突き詰めて考えれば、優れたタイヤの条件というものは、車両の推進装置にかかわらず同じなのです」