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世界37カ国、700万人が愛読する経済誌の日本版

「ビジネスは、勝者と敗者の両方が必ず生まれるゼロサムゲームではないんです」。

楽天の会長兼社長、三木谷浩史の口から攻撃的な言葉が飛び出すかと思っていたら、意外にも話はインターネットによって統合される新たな世界を見据えたビジネスモデルに展開された。2年前、Tシャツに「打倒アマゾン」と書いていた人物とは思えない。Forbesが選ぶ「革新的企業ランキング」で世界で14位、日本企業では1位に立つ楽天は、次に何を目指すのか。


(中略)
 
国内での攻勢をゆるめないなか、海外の企業も傘下に収めている。

スマホのアプリ上で音声通話やビデオ通話、メッセージ送受信が可能になる「Viber」を展開するキプロスの企業Viber(バイバー)Mediaを、ことし3月、935億円で買収し、子会社とした。

そして、この10月には、米最大級のオンライン・キャッシュバック・サイトを運営するEbates(イーベイツ)を約1,047億円で子会社化した。楽天ユーザーは、さまざまな提携サイト上の商品をイーベイツ経由で購入することで、ポイントによる還元やキャッシュバックを受けられるようになる。しかしながら、独自に日本でインターネット・ショッピングモールを築いてきた楽天にとって、ともすればアイデンティティを揺るがすようなM&Aになりうるという側面がある。

バイバーは、ことし1月に、バイバーの創業地であるイスラエルのテルアビブに僕自身が飛んで行って、自分で買いに行ったわけです。バイバーは、いま世界中にユニークID数ベースで4億人以上のユーザーがいて、毎日、100万人以上の新規ユーザーを獲得している。日本でいえば、LINEが爆発的にシェアを押さえているわけですが、世界のプレイヤーということでいえば、フェイスブックが買収したスマホ向けチャット(対話)アプリ大手の米ワッツアップとバイバーになるのかなと思います。

中国のWeChat(微信・ウィーチャット)や韓国のカカオトーク、それからLINEというのは、特定の地域で非常に強いプレイヤーではあるんですが、世界シェアということでいうなら、やはり、バイバーとワッツアップということになるので、そういうプラットフォームを使いながら今後は開していくということです。

イーベイツの買収は、いままでインターネット・ショッピング業界の人たちが考えなかった買収だと思うんですよ。いままでの楽天やアリババ、それからアマゾンのように、自分のところで全部マーケットプレイスをつくるという考え方ではなく、全米2,700店舗からなる“超”有名商店街を一気にネットワーク化するということなんです。だから、まったくのゲームチェンジャーの考え方なんですよ。

イーベイツの買収は、ある意味では自己否定的なところもあるわけです。やっぱり、世の中で地殻変動が起こっているのだから、その先には何があるのかと見越さなければならないんですね。インターネットで効率化された分を、何らかのかたちで還元していくということだと思うんです。直接、プライス(価格)で還元するという考え方もあれば、われわれは楽天スーパーポイントというポイントで返していくということ。

自己否定といったのは、逆に考え方を変えれば、それは楽天の発展形になる、ということです。つまり、イーベイツというのは、ニーマン・マーカス(米高級百貨店)やヴィクトリアズ・シークレット(米国の婦人服、下着、香水などのブランド)、さらにGAPやアマゾン、イーベイ(米インターネット・オークション大手)も全部入っているモールインモールなんです。さらに、利用者にはキャッシュバックがある。イノベーションはもう、止まらないですね。どこまでイノベーションが進むのか、というところまできている。

(以下略、)

樽谷哲也

 

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