これは、筆者が母から教わったアイデアだ。カルダモンの種を取り出したら、緑色のさやはごみ箱に放り込むのではなく、紅茶の茶葉の保存容器に入れる。この茶葉で淹れると、ぬくもりのあるいい香りが立ち、ほのかにスパイシーな紅茶になる。
6. 柑橘類の皮を砂糖漬けに
柑橘類の皮は、使い道がとりわけ広い。すりおろせば、マフィン生地に練り込んだり、ドレッシングやソースに加えたりと、菓子にも料理にも使える。ムラーリーによれば、砂糖漬けにしてケーキの飾りにしたり、自家製トレイルミックスの材料にしたりするのもおすすめ。
7. ブロス(スープだし)を作る
肉や魚の骨、ニンジンの端材、ハーブの茎、レタスの芯、セロリの端材、ブロッコリーやカリフラワーの茎といった野菜くずは、冷凍しておこう。ある程度の量になったら、水にハーブを加えて煮込むと風味豊かなブロスができて、スープやシチューに使える。
8. トマトの皮を調味料に
トマトの皮を乾燥させて粉末状にし、塩や砂糖と混ぜれば、手作りのトマト調味料の完成だ。ラザニアやカレー、タコスやサラダ、スープ、シチューなど、何にでも使える。また、トマトが柔らかくなりすぎたり熟しすぎたりしたときは、丸ごと冷凍しておくことをシェフのメアリー・スー・ミリケンは推奨している。5、6個たまったらパスタソースが作れる。
9. 植物由来の染料を作る
腐ってしまったベリー類、紫玉ねぎや普通の玉ねぎの皮、ビーツや赤キャベツの切り落とした部分などはすべて、天然染料として使えるとムラーリーは提案する。
10. スキンケア・ヘアケアに再利用
植物由来のヘアケア製品を販売する「Ecoslay(エコ・スレイ)」の創業者エイドリア・マーシャルによれば、食品廃棄物の使い道は台所周りに限らない。スキンケアやヘアケアに取り入れて楽しめる。たとえば、抽出後のコーヒーかすは天然のボディ用スクラブになるし、果物の皮やハーブの茎は手作り化粧水やヘアリンスの香りづけに使える。
こまごま工夫しようという気になれないなら、食品廃棄物をコンポスト化(堆肥化)し、庭土に混ぜるという手もある。なお、ムラーリーによると「庭でニワトリを飼っていれば、ほとんどすべての生ごみをあっという間に片づけてくれる」そうだ。
(forbes.com 原文)