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2024.06.26 09:00

Apple Vision Proは働き盛り世代の「価値ある60万円の使い道」になるか

アップル初の空間コンピュータ「Apple Vision Pro」は頭部に装着するゴーグル型デバイス。日常環境で使ってみると本機の価値が見えてきた

Mac仮想ディスプレイでストレートネックの負担を解消

Apple Vision Proは、アップルが新しく開発したvisionOSというオペレーティングシステムで動いている。2024年の6月現在、App StoreではvisionOSにネイティブ対応する2000以上のアプリが配信されている。そして、iOSとiPadOSのアプリは150万以上がvisionOS上での動作互換が確認されている。だが筆者のようにメインマシンにMacを使っている方であれば、visionOSで使えるアプリの種類と数についてはさほど気に留めなくても良いと思う。「Mac仮想ディスプレイ」の機能が使えるからだ。
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Mac仮想ディスプレイは、Apple Vision Proのバーチャルなプライベート空間の中にMacの画面をそのまま再現する機能だ。

操作方法はあっけないほどに簡単だった。大抵の方は自分の1つのApple IDにApple Vision ProとMacを登録すると思う。あとはそれぞれの機器を同一のアクセスポイントに接続してから、Apple Vision Proを装着した状態でMacBook Proに目線を向ける。画面には「Macに接続」というアイコンメニューが表示されるので、これをタップするとMacの画面がApple Vision Proに転送されて映し出される。

Apple Vision Proのディスプレイ越しにMacBookを見つめると表示される「Macに接続」をタップすると、空間の中にMacBook Proの画面が立ち上がる

Apple Vision Proのディスプレイ越しにMacBookを見つめると表示される「Macに接続」をタップすると、空間の中にMacBook Proの画面が立ち上がる

筆者はMacBook Proに接続して使ったが、キーボードやトラックパッドによる操作も遅延なくApple Vision Proの画面に再現される。少なくとも原稿を書いたりAdobe Photoshopによる写真の加工編集など、筆者にとっての日常的な仕事はいずれもスムーズにこなせる。Apple Vision Proによるバーチャルなプライベート空間の中では、Macのディスプレイを30インチをゆうに超えるサイズに引き延ばせるし、正面左右、天井など任意の場所に置ける。
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編集=安井克至

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