教えて!瀬戸内VC よりおもしろい「まち」を作るには
若林:セトウチVCが考えるよりおもしろい「まち」を知りたいです。「こうなったらいいな」を街という観点で聞いてみたいです。
藤田:1つ目は(撮影)スタジオです。スーパーポジショントークなんですけど、岡山の商店街にこのスタジオ(市民発信スタジオ「8bitNews Setouchi Global Studio」)ができて、まだそこまで商店街の活性化に寄与してないかもしれないですけど、ここから確実にプラスになっていくに決まってると思っています。
挑戦者や何か人に伝えたいことを持ってる人たちがもっと気軽に来れるようにする。発信したいことがある人の周りには応援してる人が確実にいるので、スタジオを商店街に作るのは多分もう少し時間はかかりますけど、いいと思うんですよね。
2つ目は、混ぜる。もう岡山の商店街とか倉敷の商店街みたいな単位で盛り上げるのには、限界があると思います。混ぜ方は今は分かってないですが、境界線を曖昧にしたいですね。
山田:僕は、直近の悩みでもある町内会DXです。町内会の班の組長になったんですが、今は0デジタル化だなと思っています。
組長になったので半年間の会費の集金に回るんですけど、基本皆さん留守で。それで貴重な休みの日に3周とかするわけです。LINEでできるようにするなどして、ハッピーになる人が増えるなと思っています。既存のサービスでいいから入るだけで生産性が爆上がりするみたいな感じがしていて、そういうところからやっていけたらいいなと思いました。
藤田:若林さんは、どういう未来にしていきたいですか?
若林:大原あかねさん(倉敷紡績創業家大原家10代目)が、先代のやってきた誤ちを正すのがアトツギの役割だっていうお話をされています。私の中では、それをやり続けてきた家業なんじゃないかなと思ってストンと腹落ちする感覚がありました。
やっちゃいけないことをやった先代を正すという意味ではなく、その当時はど真ん中の正解だったことや一番やるべきだと当主が思って実際にやって価値があったことが、時代の変化によって変わって、どうしてもずれが時間の変化と共に出てくると思うんです。それを正していくのがアトツギの役割だと思ったんですと話したら、あかねさんもそういう風に言ってくださいました。
それはずっとやり続けてきたことだと思っているし、私が父の大切にしていた事業を別の形にしたこともその1つの形だと思っています。街の中でずっと楽しく価値があることをやり続けている会社でありたいし、それをやり続けている大人の代表例になりたいと思ってます。
何かを始める時、何かを終える決断をしなければならないことがある。自分が悪者になってでも推し進めた方が良いという判断の背景には、時代に合わせて挑戦し続けてきたアトツギベンチャーのマインドが感じられた。次の世代になれば、今正しいと思う選択がズレていくこともあるだろう。アトツギには、時代に合わせて事業や発想を転換していく勇気が求められているのかもしれない。
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