5. タランチュラの素揚げ/カンボジア
地元の人には人気のメニューだが、近づきたくもない生き物を食べることに、嫌悪感を持つ人も多いだろう。タランチュラなど大型のクモは特に高値で売れることから、持続可能とはいえない状況で捕獲されており、生態系への影響も懸念されている。
6. 生き血のスープ/ベトナム
「ティエット・カン」と呼ばれる伝統的なスープは、アヒルやガチョウ、ブタの血で作られる。酸味やバターっぽさ、ゼラチン質を感じるといった特徴を好む人がいる一方、金属味がするとして嫌う人もいる。このスープには、体温を下げる、口内炎を治す、貧血を防ぐなどの効果があるとされているが、保健当局は健康上のリスクに対する注意を喚起している。ガチョウとアヒルは、鳥インフルエンザに感染している可能性もある。
7. ニシキオオツバメガ/マダガスカル
8. アキー/ジャマイカ
9. サンナクチ/韓国
生きているタコを小片に切り分け、まだ動いているうちにゴマ油をつけて食べるサンナクチは、生きているものを食べるという考えや倫理的な面に問題があるだけではない。触手にある吸盤が口の中やのどにはり付き、窒息する危険がある。韓国では実際、2023年にも82歳の男性が生のタコを食べて息を詰まらせ、その後に心臓発作で死亡している。
10. ハイガイ/中国・上海
中国では昔から人気の食材である一方、多数の感染例が報告されている。原因は主に、貝そのものではなく、生息していた海水中のウイルスや細菌が残留していること。上海では主に早茹でで食べられているが、その調理法では特に危険性が高い。保健当局は、ハイガイとA型肝炎、E型肝炎、腸チフス、赤痢との関連性を指摘している。
(forbes.com 原文)