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2024.06.20 12:00

エヌビディアの躍進で「半導体株」の上昇継続、台湾TSMCも4%高

ジェンスン・フアン(Photo by Noah Berger/Getty Images for Amazon Web Services)

米エヌビディアが時価総額で世界トップに躍り出たことを受けて、アジアを中心に他の半導体関連銘柄の株価も上昇している。アジアには、エヌビディアの最大の競合を含む世界有数のハイテク関連のメーカーが拠点を置いている。

人工知能(AI)ブームの恩恵を受ける台湾のTSMCの株価は6月19日の台北市場で4%以上急騰し、香港市場に上場する中国の半導体ファウンドリー大手の華虹半導体(フアホン・セミコンダクター)や、中芯国際集成電路製造(SMIC)の株価もそれぞれ0.4%と1%上昇した。

韓国のサムスン電子とSKハイニックスの株価も19日の市場で一時3%高と7%高を記録したが、午後から夕方にかけて値を下げ、終値はそれぞれ1.75%高と0.43%安となった。

一方、米国時間18日に9%近く上昇したARMホールディングスと4%上昇したマイクロン・テクノロジーは、時間外でそれぞれ0.34%と0.81%の上昇にとどまり、18日に1%以上値を下げたインテルはほぼ動きがなかった。

台北市場に上場する富士康科技集団(フォックスコン)の株価も、エヌビディアの上昇を受けて19日に2%以上上昇した。台湾のハイテク大手の同社は、エヌビディアとの提携でAI向けのデータセンターを構築し、ロボット工学プラットフォームや電気自動車(EV)、大規模言語モデル(LLM)など、さまざまなAIアプリケーションの開発を進めている。

AIブームは、エヌビディアを時価総額で世界トップに押し上げただけでなく、1993年に同社を共同創業したCEOのジェンスン・フアンの資産を天文学的に増加させた。フォーブスは、フアンの資産が18日だけで40億ドル(約6320億円)増加し、1187億ドル(約18兆8000億円)に達したと試算している。彼は現在、世界で11番目に裕福な人物であり、フォーブスの世界長者番付のトップ10入りまであと約120億ドル(約1兆8000億円)に迫っている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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