一方で「建設の遅延や労働力の不足、コスト超過に関連するリスクはなお残っており、原発事業が生み出す価値に影響を及ぼすおそれがある」とも言及している。
8社のなかで最も株価が値上がりすると見込まれているのは、ノースカロライナ州に本社を置くカーチスライト。モルガン・スタンレーは11日の終値(268ドル)より23%高い330ドルに目標株価を引き上げている。テキサスに本社を置くヴィストラについても、足元の91ドルから110ドルへ21%上昇すると予想している。
ウラン価格上昇
原子力発電をめぐっては、米金融大手のシティグループも今月のリポートで明るい展望を示していた。そのなかでは、ウラン価格は現在の1ポンド82ドルから堅調に上昇し、今年通年では平均99ドル、来年は110ドルになると予測した。「長期的には、ウラン価格は向こう3年で1ポンド115ドルまで上昇し、2007年につけた高値の146ドルを超える可能性もある」としている。
米国の原発による電力供給量に関しては、ベースロード需要と電力価格の高まりのおかげで、既存の原子炉群は発電能力を引き上げることができるとの見方を示した。シティは推奨銘柄としては、デューク・エナジーやサザン・カンパニーなどの公益株を挙げている。
(forbes.com 原文)