音楽

2024.06.09 13:00

ポール・マッカートニー、キャリア最大のはずだった共作曲の「栄誉」を逃す

Debby Wong(Shutterstock.com)

Debby Wong(Shutterstock.com)

5月31日、リアーナがRIAA(アメリカレコード協会:楽曲やアルバムを米国での売り上げによってゴールド、プラチナ、ダイヤモンドに認定する組織)から多数の新たな栄誉を授与された。彼女の最新受賞コレクションの中には、ロック界の伝説的人物との最もありそうもないコラボレーションが含まれている。バルバドス出身のポップスターが授与されたばかりの盾を祝う一方で、彼女の偉大な記録達成を助けたミュージシャンは、その栄誉を分かち合えていない。

この日、リアーナが獲得したRIAAの新たな栄誉には、2015年にリリースされたシングル『FourFiveSeconds(フォー・ファイヴ・セカンズ)』が含まれている。この曲は全米で500万ユニット以上の販売・ダウンロード(ストリーミングは150回で1ユニットと換算)を達成し、この度「4プラチナ」から「5プラチナ」に昇格した。

奇妙なことに、『フォー・ファイヴ・セカンズ』に名前がクレジットされているミュージシャンは、少なくともRIAAに登録されているのは、リアーナだけである。だが、この曲はリアーナと、かつてカニエ・ウエストとして知られたイェ、そして元ビートルズのポール・マッカートニーとのコラボレーションによって制作されたものだ。3人はこのリラックスした雰囲気の曲を大ヒットさせた。しかし、どういうわけか、賞を授与されたのはリアーナ1人だけである。

リアーナにも元カニエ・ウエストのイェにも、5プラチナを超える販売を記録したヒット曲がたくさんあるが、マッカートニーはそうではない。先週『フォー・ファイヴ・セカンズ』が再びヒットチャートのランクを上がり、新たな盾を獲得した時、マッカートニーは自身のキャリアにおいて最高となる認定を逃した。

意外なことに、マッカートニーは音楽界で驚異的な成功を収めているにもかかわらず、自身のソロによる楽曲でRIAAからプラチナ以上に認定されたものは1曲もない。
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翻訳=日下部博一

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