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2024.06.06 15:00

歌手リアーナの美容ブランドが「ヘアケア市場」に進出、保有資産は2180億円

リアーナ (Getty Images)

リアーナ (Getty Images)

ポップスターから美容業界の大物経営者に転身したリアーナが、新たなヘアケア製品ラインを立ち上げようとしている。米国時間6月4日に発表されたこの新製品は、リアーナをビリオネアに押し上げた美容ブランドFenty Beauty(フェンティ・ビューティー)の新たな展開となる。

新たに追加されるFenty Hair(フェンティ・ヘア)は、6月13日に発売予定で、「あらゆるタイプの髪を強化し、修復するように設計された柔軟な製品ライン」を提供するという。ただし、リアーナは自身のインスタグラムの投稿で、どのような製品が提供されるかを明らかにしていない。

市場調査会社Technavioによると、消費者のヘアケア製品への関心の高まりの中で、世界のヘアケア市場の売上高は、2022年から2027年にかけて196億ドル(約3兆円)増加し、1075億ドル(約16兆7000億円)に拡大すると予想されている。

リアーナのフェンティ・ビューティーは近年、フェイスブックやインスタグラム、TikTokでの広告費を増額し、ソーシャルメディアに広告を集中させていることが、調査会社Sensor Towerのデータで明らかになっている。

フォーブスは、リアーナの保有資産を推定14億ドル(約2180億円)としており、彼女は『米国のセルフメイド女性長者番付』の最新版で23位にランクインしている。

現在36歳のリアーナは、主に自身の美容およびアパレルラインによってビリオネアの地位を獲得した。 彼女は、2017年にフランスのLVMHとの提携で立ち上げたフェンティ・ビューティーの株式の50%を、2021年時点で所有していたと推定されている。同ブランドは、2020年にスキンケアラインのFenty Skin(フェンティ・スキン)を、その翌年に香水ブランドのFenty Fragrance(フェンティ・フレグランス)を発売した。

リアーナのブランドは、男性向けの商品も用意しているが、より多様な顧客層や有色人種の女性を主なターゲットとしている。リアーナはランジェリー会社Savage x Fenty(サヴェージxフェンティ)の28%の株式も所有している。

シンガーとしての彼女は、これまでにグラミー賞を9回受賞し、2億5000万枚以上のレコードを売り上げた。彼女は『We Found Love』や『Work』、『Needed Me』などのヒット曲をビルボードのナンバーワンに送り込んでいる。

2016年に前回のアルバムをリリースしたリアーナは、今年初めに新アルバムをリリースすると発表し、「素晴らしいものになる」と述べていた。昨年、彼女は「今年中にリリースしたい」と語っていた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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