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2024.06.05 08:00

イスラエルに特化した米国の投資会社「97212ベンチャーズ」の躍進

「投資家はここ最近、イスラエル人起業家のレジリエンスの高さを再認識すると同時に、イスラエルのスタートアップの評価額が割安になっているのに気づき、今後の投資にさらに強気になっています」とビノは述べている。

エヌビディアは10億ドルでイスラエルの2社を買収

実際、ここ1カ月で複数のイスラエル企業が米国の大手企業に買収されている。ブラックストーンは、Priority Software(プライオリティ・ソフトウェア)を8億ドル(約1256億円)の評価額で買収し、アカマイ・テクノロジーズはサイバーセキュリティのNoname Security(ノーネーム・セキュリティ)を4億5000万ドル(約707億円)で買収した。また、スイスのアルコン・ファーマシューティカルズは緑内障レーザー治療の開発企業のBelkin Vision(ベルキン・ビジョン)を最大3億3000万ドル(約518億円)で買収し、国際的に活動するプライベートエクイティファームのペルミラが助言するファンド、ペルミラ・グロース・オポチュニティーズIIは、詐欺検知のスタートアップBioCatchを買収した。

さらに、エヌビディアは合計10億ドル(約1571億円)を投じて、Run:aiとDeciの2社を買収している。

「イスラエルのスタートアップが過去10年間で築き上げてきたブランドは、本当に素晴らしい。このエコシステムの最前列に居られることをとても幸運に感じています」とビノは語った。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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