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2024.05.27 15:49

「存じます」の正しい意味と使い方を例文付きで解説!ビジネスシーンでの活用法

「存じます」の正しい意味

「存じます(ぞんじます)」は「思う」「知る」の謙譲語であり、目上の人に対して自分の考えや知識を伝える際に使われる表現です。「存じる」に丁寧語の「ます」を付けた形で、ビジネスシーンで頻繁に使用されます。例えば、自分の意見を述べる際や依頼をするときに用いられます。

「存じます」の使い方と例文

「存じます」はさまざまなビジネスシーンで使用されます。以下に、具体的な使い方と例文を示します。

意見を伝えるとき

相手に対してへりくだって自分の考えや意見を伝えるときに使用します。例:「おっしゃるとおりかと存じます。」

例文:

・「今回のお話には貴重な学びがあったと存じます。」

・「各部署との連携をさらに強化すべきだと存じます。」

知識や認識を伝えるとき

自分が既に知っていることを述べる際に使用します。例:「御社の経営理念は◯◯だと存じております。」

例文:

・「新しいプロジェクトについては存じませんでした。」

・「ご多忙のことと存じますが、ご確認いただけると幸いです。」

要望や依頼を伝えるとき

相手に要望や依頼をする際に使用します。例:「日程調整をお願い申し上げたく存じます。」

例文:

・「今回の提案についてご意見をお聞かせいただきたく存じます。」

・「今週中にご返信いただきたく存じます。」

お礼をするとき

感謝の気持ちを伝える際に使用します。例:「ご協力いただき、大変ありがたく存じます。」

例文:

・「そう言っていただけて光栄に存じます。」

謝罪をするとき

謝罪の意を伝える際に使用します。例:「ご迷惑をおかけしてしまい、心から申し訳なく存じております。」

例文:

・「今後このようなミスが起こらないよう、スケジュール管理を徹底していきたいと存じます。」

・「ご指摘いただいた点について、早急に対応させていただきたく存じます。」

「存じます」と「存じ上げます」の違い

「存じます」と「存じ上げます」は似ていますが、使い方が異なります。「存じます」は「思う」「知る」の謙譲語で、物事や事柄に対して使用します。一方、「存じ上げます」は「知る」の対象が「人」や「人の名前」の場合に使用され、より敬意を示す表現です。

例文:

・「社長のお名前は存じ上げております。」(人が対象)

・「その件については存じております。」(事柄が対象)

「存じます」を使う際の注意点

「存じます」は丁寧な表現ですが、使いすぎると不自然な印象を与える恐れがあります。特に、一文の中で何度も使うと冗長に感じられます。また、相手との関係性によっては、使うと距離感を感じさせる場合があるため、適切に使い分けることが重要です。

例文:

・「お手数をおかけして申し訳なく存じますが、今週中に書類を送っていただきますと幸いに存じます。」(×)

・「お手数をおかけして申し訳ございませんが、今週中に書類を送っていただきますと幸いです。」(○)

「存じます」の言い換え・類語表現

「存じます」を繰り返し使うときは、言い換え表現を用いることで文章が自然になります。以下にいくつかの類語表現を示します。

承知しております

「承知しております」は「知っていること」を表す表現で、「存じます」の言い換えとして使用できます。

例文:

・「その件でしたら、承知しております。」

・「ご指摘の点については、承知しております。」

心得ております

「心得ております」は「理解していること」を意味し、「存じます」と同様に使えます。

例文:

・「業務の進め方については、心得ております。」

・「ご指摘の件、心得ております。」

所存です

「所存です」は「自分の意図や考え」を表現する際に使います。より丁寧にする場合は「所存でございます」を使用します。

例文:

・「書類は◯日に提出させていただく所存です。」

・「◯◯の業務に尽力する所存でございます。」

まとめ

「存じます」は、自分の考えや知識を伝える際に使う謙譲語で、ビジネスシーンで頻繁に使用されます。正しい使い方を理解し、適切に活用することで、円滑なコミュニケーションを実現できます。ただし、使いすぎには注意し、類語表現も活用してバランスを保つことが大切です。

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