マイクロソフトが『Hellblade』のようなゲームの「成功」をどのような基準で測っているのかはわからない。同作は発売と同時にGame Passでもリリースされる予定だ。Game Passでは、あるゲームを気に入って永久に保持したいと思ったら購入するオプションもあるのだが、『Hellblade』は1回限りの短いストーリーを楽しむものであるため、多くの人にとって、購入すべき理由はほぼないだろう。
『Hellblade II』をめぐる懸念が高まったきかっけは、同作の発売が2週間後に迫っているのにもかかわらず、宣伝があまり行われていないことに人々が気づいたことだ。XboxのX(旧ツイッター)公式アカウントが、同作のそっけないプロモーション投稿を行ったことも、マイクロソフトマーケティングに力を入れていないことの証明として受け止められ、嘲笑を呼んだ。
Senua's Saga: Hellblade II
— Xbox (@Xbox) May 8, 2024
May 21 pic.twitter.com/op3UJSB78L
その後、Xboxマーケティング担当副社長のアーロン・グリーンバーグは、今週始まった『Hellblade II』のマーケティング施策を列挙する投稿を行ったのだが、そうした投稿をしなければならない時点で、同作に関する世間の感情が良い状態にはないことがわかる。
Our global paid media campaign started yesterday across YouTube, HBO/Max, Facebook, Instagram, Reddit (In-feed promoted posts), Search, and Samsung. Our special Iceland creator event is happening now including hands on with the game. Will keep folks posted as more drops like… pic.twitter.com/6CjJHauz0z
— Aaron Greenberg 🙅🏼♂️💚U (@aarongreenberg) May 9, 2024
また、マイクロソフトは『Hellblade II』を、最終的にPlayStationで発売するゲームに含めることを検討しているとの報道もある。そうなればある程度の収益は得られるが、Xbox独占タイトルとしての価値は下がるだろうし、Xboxが競合と共有するIPとしてはこれまでで最も大きなものになるだろう。
人々が抱いている懸念は明確だ。『Hellblade II』が発売され、良作として評価され、ゲーム賞を受賞したとしても、Ninja Theoryは安心できず、『HI-FI RUSH』のTangoと同じ運命をたどるかもしれない。たとえマイクロソフトがそうはならないと保証したとしても、同社の言うことはもはや信用できないのだ。
(forbes.com 原文)