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2024.03.18 08:35

中国アントグループのAlipay、アジア各地で電子マネー事業を戦略的に拡大

Andy Feng / Shutterstock.com

さらに、アリペイはカカオ以外の韓国の電子マネーとの提携を増やし、現在ではネイバーペイやトスペイとも提携。これらの電子マネーのユーザーは数十カ国のAlipay+のグローバル加盟店でQRコード決済ができるようになった。アリペイは昨年9月の合意に従って、トスペイの株式の40%近くを保有しているとされている。

新興市場への進出

アントインターナショナルは、韓国のようなアジアの先進国に戦略的に注力しているのに加えて、南アジアの発展途上の市場でも事業を拡大している。こうした国々は、韓国や日本、東南アジアほど多くの中国人の観光客やビジネスパーソンを惹きつけてはいないが、それでもビジネスチャンスがある。
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アントは1月「パキスタンで決済事業を促進する」ために同国のNayaPayと契約を結んだ。両社はパキスタンのインスタント決済システムRaastとAlipay+の決済パートナーと互換性のあるQRコードを展開する予定だ。この連携により、国際的なキャッシュレスの決済システムとパキスタンとの接続性が向上するはずだ。さらに、この提携でNayaPayaはパキスタンの企業をAlipay+の約25のグローバル決済パートナーにつなげられるようになる。

人口の約70%にあたる1億人が銀行口座を持っていないパキスタンは、間違いなくアジアで最も重要な若いフィンテック市場だ。銀行口座を持たない人口ではインドとインドネシアには及ばないが、これらの市場のフィンテック業界はパキスタンよりもはるかに発達している。アントグループがパキスタンでいち早く浸透すれば、やがて大きな見返りを得られるかもしれない。

また、Alipay+はスリランカにも進出している。同国の人口は2200万とパキスタンよりはるかに市場規模は小さいが、それでも事業展開する価値はある。ここでもアリペイは一足先に参入し、先行者利益を得ようと躍起になっているようだ。昨年9月、スリランカの40万以上の加盟店がAlipay+とそのパートナーアプリを通じて国境を越えたデジタル決済に対応できるようになると発表した。
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翻訳=溝口慈子

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