アリババが香港のエンタメ事業に950億円投資、映画制作や人材育成に取り組む

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中国のアリババは、香港のエンターテインメントと映画業界の発展を促進するため、今後5年間で少なくとも50億香港ドル(約945億円)を投資すると発表した。

アリババ傘下の「アリババ・デジタル・メディア・アンド・エンターテインメント・グループ」は3月11日、香港および中国本土のエンタメ企業と提携し「かつて栄華を極めた香港の文化シーン」を活性化させると発表した。同社はドラマや映画のプロデュースや若い才能の発掘を行うと述べている。

この資金は、アリババ傘下の動画ストリーミングのYouku(优酷)や映画製作部門のアリババ・ピクチャーズなどのグループの各事業に投入される。アリババ・ピクチャーズはまた、北京にある既存の本社に続き、香港に第2本社を開設する予定だと同グループは述べている。

昨年12月までの四半期のデジタルメディア・エンタテインメント・グループの売上高は、前年同期比18%増の約7億1000万ドル(約1050億円)だった。アリババの映画会社のアリババ・ピクチャーズは、同期間の中国における映画の興行収入の半分以上を占めていたとされる。

アリババは2016年に、デジタルメディア・エンタテインメント・グループを設立し、新規のプロジェクト向けの100億元(約2000億円)のファンドを立ち上げていた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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