フォーブスは、アリゾナ州立大学やジョージア工科大学からプリンストンやハーバードまで、全米のさまざまな規模の大学20校以上に、出願書類における生成AIツールの利用傾向や、AIを利用したと思われる受験生への対応について尋ねた。ジョージア州のエモリー大学の広報担当者は「入試担当者が明確な見解を述べるには時期尚早だと思います」と回答した。
ジョージ・ワシントン大学の学部入試部長のベン・トールは、AIが書いた出願書類を入試担当者が嗅ぎ分けるのがいかに簡単かを説明した。「長年にわたって何千ものエッセイを読んでいると、AIで書いた文章を見破るのはたやすい」と彼は語る。「素人が何気なく読んでいると気にならないかもしれないが、審査官の立場から見るとそれは明らかで、学生はチャンスを逃すことになる」
実際、ジョージ・ワシントン大学の入試担当者は今年、ChatGPTの助けを借りて書かれた小論文のサンプルを使って訓練を受けた結果、1分もかからずそれを見抜けるようになったという。トールによれば、そのエッセイは「薄っぺらで、空虚で退屈」だったという。「この手の文章は、ページを埋め尽くしてはいるが、合格の決め手となる要素を審査チームに与えるものではなかった」と彼は続けた。