困った部下ランキング 成長させるコツとは

プレスリリースより

「今どきの若いのは」という愚痴は大昔からえんえんと言われ続けていながら、今どきの若いもんがいつの時代も変わらず「今どきの若いもん」で居続けるのは不思議なことだ。ともかく、現実として上司は若い社員(部下)に振り回される。そんな困った部下に関するアンケート調査が行われた。

転職情報メディア「ミライのお仕事」などのウェブメディアを展開するネクストレベルは、部下を持った経験のある社会人166人を対象に、困った部下とその対処法に関する調査を実施した。その結果、なんと全員に困った部下を持った経験があった。困った部下の傾向は、責任感がない、やる気がない、指示待ちといった無気力なタイプもあれば、勝手に判断する、自信過剰で突っ走るタイプなどさまざまだ。

無責任な部下の実例として、「わからない」からとほかの従業員に仕事を回す、期限ぎりぎりに「できない」と泣きつかれ、みんなで徹夜して資料を作成といった経験談があげられた。また、「最も衝撃的だったのは、私が仕事の説明をしている途中でいきなり立ち上がって昼食に出かけたこと」なんて事例もあった。

仕事の目的や進め方を説明してあるのに、指示した仕事しかせず「次は何をやりますか?」と聞いてくる、自分の頭で考えない完全指示待ち社員がいるかと思えば、報連相なしに自己判断で仕事を進めてトラブルになるケース、指示を勝手に解釈し、わかっていないのに「わかった」と返事をして、結果頼んだことができていない「話が通じない」部下もいる。

番外編の「ありえない部下の言動」として、電話に出るように言うと「私、電話苦手なんで」と断られたとか、先輩の作業を見て覚えろと伝えると「やっている人間のスキルが低すぎて参考にならない」と返されたとか、「消費税ってなんですか?」と質問されたとか、漫画のような実話が聞かれた。

そんな部下に対する上司の対応を聞くと、約7割が「やんわり指摘する」というものだ。次いで、コミュニケーションをとる、話を聞くとなっている。威圧的な態度をとるとハラスメントと言われる恐れがあるため、腫れ物に触れる感じだ。注意したらトイレに閉じこもり、そこから親を呼んで「もう辞める」と駄々をこねて辞めていった社員もいたそうな。

こうした困った部下は、どの時代にも少なからずいた。ここまで極端ではなくても、今立派にがんばっている上司のみなさんも、自分にもそんな一面があったかもと思いあたる節があるはずだ。多くの部下はそこから成長する。ウェブメディアは、アンケートで寄せられた「仕事ができるようになるコツ」のうち、どんな仕事にもあてはまる基本的なものを厳選しているので、ここに示しておこう。

・かならずメモをとる。
・言われたことはただやるのではなく、その意味を考えてみる。
・わからないことはとことん聞いてよし。
・人の話は最後までよく聞きましょう。
・周りを見る。
・1日の仕事を始める前に、内容や流れを確認する。
・この人の仕事の仕方いいな、こんな人になりたいなと思う人を見つけて真似る。
・「自分はできない」と自覚するのは恥ずかしくありません! むしろかわいがられます。
・とにかく笑顔!

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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