2024年以降、リセールは多くの利点をもたらす
リセールは、大半のブランドにとって持続可能性に向けた取り組みとして始まるかもしれないが、企業が熟慮し、適切な物流を構築することで、他にも多くの恩恵を得られる。Archive Resaleが示すように、リセールはさまざまな形態で展開できる。店舗での再販から、売り手と買い手が直接やりとりするピアツーピア、旧製品の在庫販売、下取りのリセールまで、中古品市場での取引は企業に最適な形態で行うことができる。リセールで得られるメリットは多様だ。顧客ロイヤルティを高め、新たな客層を開拓し、下取りやクーポン券を通じて店舗での購入を促すことができる。ニューバランスが今回立ち上げたReconsideredで期待しているリセールのもう1つの恩恵は、苦慮している10億ドル(約1480億円)にものぼる返品の解決だ。適切な物流があれば、ブランドは返品された商品をリセールプラットフォームで販売することができる。リセールは値下げや古い商品を販売するのにうってつけだ。その上、返品された商品を割引価格で販売することは、現在ファッション業界で取られている返品の処分方法よりもかなり良い選択肢となるだろう。
「破損した返品は埋め立てられたり、焼却されたりしている。あるいは倉庫に長期間放置されたりしており、リセールはこれらに代わるいい選択だ」とArchive Resaleの共同創業者エミリー・ギッティンズは米小売ニュースサイトRetailBrewに語った。「リセールのサイトはブランドが抱える破損返品の問題の解決策となる」とみている。
(forbes.com 原文)