ニューバランスもリセール専用サイト「Reconsidered」を立ち上げ

2p2play / Shutterstock.com

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米スポーツ用品大手のニューバランスは2月5日、自社製品をリセール(再販)するウェブサイトを立ち上げた。すでにリセールを導入している160以上のブランドの仲間に加わった。

ニューバランスは米国で専用サイトのReconsideredを通じて消費者が中古のニューバランスのシューズを購入・販売できるようにした。ウェブサイトには米スタートアップのArchive Resaleの技術を利用。同社はSandro、Maje、ザ・ノース・フェイスなどのブランド向けにリセールソリューションを開発している。

消費者からの大きな声に対応

中古(古着)市場は持続可能という特徴により成長しており、環境に配慮した(そして手頃な)買い物をしたいという需要の高まりの大部分をZ世代が後押ししている。

衣料品のリセールサイトを運営する米スレッドアップの調査によると、世界のリセール市場規模は2027年までに3500億ドル(約52兆円)に達し、米国だけみても衣料品小売部門全体の9倍の速さで成長すると推定されている。中古(古着)の購入に対する消費者の需要や関心は高まっており、またブランドの持続可能性にも厳しい目が向けられるようになっていることと相まって、多くの人気ブランドがリセールサイトのテストや立ち上げに取り組むようになっている。

ニューバランスの場合、シューズに特化してリセールを開始した。同社の持続可能性担当ディレクターであるジョン・ストークスは「あまりに多くの製品がごみ処理場行きになるなど、履物産業が環境に大きな影響を与えていることは認識している」と説明。「転換しなければならないことはたくさんある。Reconsideredの立ち上げは、当社の製品の寿命を延ばし、すでに作られているものを最大限活用することを目的としており、全体的な取り組みの一部だ」とも語った。

Reconsideredでは、消費者はニューバランスのシューズを郵送するか店頭に持ち込んで下取りしてもらうことができ、下取り対象となった場合は、次回の同社商品の購入時に利用できるクーポン券がもらえる。だが、Reconsideredで販売されるシューズがすべて中古品というわけではない。同社はこのプログラムを活用し、返品されたものや難ありで出荷されなかったものを低価格で販売している。
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翻訳=溝口慈子

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