30U30

2024.01.28 14:30

30UNDER30 特別座談会 「今、何が面白い ? 」

Forbes JAPAN編集部
中国ではこういった体験型の謎解きやマーダーミステリーがすごくはやっていて、謎解きのストーリーを考える専業作家が山ほどいます。小屋ごとに専属の作家がいたりするんですよ。そうした文化が日本にも根付いたら面白いなと思います。

僕は元々頭を使うゲームが好きなのですが、映像作品ではNetflixの『悪魔の計路 ~デビルズ・プラン~』が面白いんです。これは、12人の参加者がとある館に閉じ込められ、賞金をかけてボードゲームをするという頭脳戦のサバイバルリアリティショーです。

説明に数分を要するほど複雑なルールがあるにもかかわらず、すごく面白くつくられていて、言葉の壁を越えて世界中で人気があります。Netflixでは23年11月に『イカゲーム』のリアリティショー『イカゲーム:ザ・チャレンジ』も配信されましたが、こうした頭を使うリアリティショーが今後もいろいろな国で制作されていくと楽しみが増えますね。
韓国ドラマ「イカゲーム」のリアリティショー。参加者らは大金を掛けたサバイバルゲームに巻き込まれる。23年11月に配信開始。

韓国ドラマ「イカゲーム」のリアリティショー。参加者らは大金を掛けたサバイバルゲームに巻き込まれる。23年11月に配信開始。

2024年絶対に面白くなるもの

白武:24年に「これが面白くなりそう!」と注目していることはありますか。

赤荻:小学生ギャルのウェブメディア「KOGYARU」です。23年4月にローンチして以降、海外を中心にどんどん注目度が上がり、今やInstagramアカウントのフォロワー数は26万人に達しています。もともとは「egg」のモデルを目指す小学生の媒体でしたが、「egg』を抜かして日本を代表するコンテンツになるのではという勢いです。
小学生ギャルがメインモデルとして活躍するウェブメディア「KOGYARU」。9月号では、専属モデルのりゅあ(11歳)とギャル男のちゅけ(9歳)の小学生カップル“ちゅけりゅあ”が表紙に登場。SNSでも話題になった。

小学生ギャルがメインモデルとして活躍するウェブメディア「KOGYARU」。9月号では、専属モデルのりゅあ(11歳)とギャル男のちゅけ(9歳)の小学生カップル“ちゅけりゅあ”が表紙に登場。SNSでも話題になった。

東:私は「ゲームx教育」に期待しています。海外では、ブロックを積み上げて建物などをつくれるゲーム「Minecraft」を図工の授業に取り入れている学校があって、マウスやキーボードの操作を学びながら、3D空間の把握能力も育んでいます。日本で取り入れられるのはまだ先になりそうですが、ゲームであれば子どももやる気になりますし、ITも学べるので、いずれはゲームの授業を実現したいと思っています。

赤荻:そのアイデア、すごく面白そうですね。渋女でも取り入れたいです。
白武ときお◎1990年生まれ、京都府出身。テレビ、YouTube、ラジオ、デジタルコンテンツ、雑誌、広告などジャンルを問わず越境する放送作家。担当番組は「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」(日本テレビ系列)など。著書に『YouTube放送作家お笑い第7世代の仕掛け術』(扶桑社)。

白武ときお◎1990年生まれ、京都府出身。テレビ、YouTube、ラジオ、デジタルコンテンツ、雑誌、広告などジャンルを問わず越境する放送作家。担当番組は「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」(日本テレビ系列)など。著書に『YouTube放送作家お笑い第7世代の仕掛け術』(扶桑社)。

文=三ツ井香菜 写真=山田大輔 撮影協力=gift tokyo cafe & bar

この記事は 「Forbes JAPAN 2024年2月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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