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2024.01.18 15:00

メタの取締役シェリル・サンドバーグが退任、アドバイザーに

シェリル・サンドバーグ(Lino Mirgeler/picture alliance via Getty Images)

フェイスブックの運営元のメタ社の取締役で最高執行責任者(COO)のシェリル・サンドバーグは1月17日、10年以上務めた同社の取締役を退任すると発表した。彼女は今後も、同社のアドバイザーを務める予定だが「今が身を引くのに適切なタイミングだと考えた」と述べている。

2008年から2022年までメタのCOOを務めたサンドバーグは、5月の取締役会の再任選に立候補しないと発表した。

彼女は、メタのマーク・ザッカーバーグCEOと同僚の取締役らに感謝の意を表し、ザッカーバーグからは「長年にわたり当社とコミュニティに多大な貢献をしてくれたことを感謝する」との言葉を受け取った。

サンドバーグは、2012年から約12年間、メタの取締役を務めた。彼女の辞任で、メタの取締役会は8人編成となる。

フォーブスはサンドバーグの保有資産を19億ドル(約2800億円)と試算しており、彼女は「米国で最も裕福な叩き上げの女性(America’s richest self-made women)」ランキングで17位に入っている。

サンドバーグは、2013年から2022年の間にメタの持ち株のうちの90%以上を売却しており、これまで売却した株式は18億ドル以上に相当する。

現在54歳のサンドバーグは、メタに入社する前はグーグルのビジネスユニットのゼネラルマネージャーを務め、検索結果ページやグーグルと契約しているウェブサイトへの広告掲載を監督していた。彼女はまた、2004年にグーグルの営利目的の慈善事業部門を担当した。

2008年に当時フェイスブックとして知られていたメタに入社したサンドバーグは、同社の初代COOに就任し、ビジネスにおける女性の権利の擁護者としても知られるようになった。彼女は2013年に著書の『Lean In: Women, Work, and the Will to Lead(邦題:LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲)』を発表した。

サンドバーグは、2022年6月にCOOの職を退き、慈善活動に専念しつつ取締役を務めていた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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