アマチュア天文家のスチュワート・アトキンソンは1月10日、その岩がスタートレックにおいて象徴的な宇宙艦隊のマークに似ていることを、X(旧ツイッター)の投稿で強調した。
I bet the Star Trek fans on the @MarsCuriosity team smiled like Cheshire Cats when they saw this new image appear on their screens... :-)
— Stuart Atkinson (@mars_stu) January 10, 2024
Image Credit: NASA/JPL-Caltech pic.twitter.com/SdWyq4Sc5P
その岩石が、カーク船長の時代からスタートレックのユニフォームや宇宙船、セット、小道具などに見られる宇宙艦隊のマークに似ているかどうかは、キュリオシティから見る角度と影の映り具合にもよる。
多くの火星の岩石に幻想的な形状が見られるのには理由がある。「風と砂が長い年月をかけて岩石の表面を削ることで、さまざまな奇妙な形の侵食になるのです」と、2023年に別の奇妙な石が火星で見つかった時にNASAはいう。火星の岩石層は、パレイドリア(不規則な形の中に身近な物を見いだす人間の傾向)を引き起こす。たとえば、火星の「アボカド」が見つかったこともある。
NASAはキュリオシティから送られてきた原画像を公開しているので、宇宙マニアはこの探査機の冒険を追跡することができる。広く地形が映しだされた画像には、見渡す限り広がる岩石の平原が見える。それらの岩石は時として、探査車にとって大きな障害になる。2023年末にはキュリオシティが岩に乗り上げ激しいウィリー走行をしたこともあった。探査車を安定した位置に戻してきちんと稼働できるようになるまでにはしばらく時間を要した。