AI

2024.01.02 11:00

ついネガティブな情報ばかり追う「ドゥームスクロール」、AIで悪化する可能性

筆者は、AIが社会に大きなメリットをもたらすと考えている者の1人だ。AIは事故を回避するよう運転をサポートするばかりか、実際の治療法につながるような病気の研究にも役立つだろう。同時に、AIがこの1年でこれほど急速に進歩し、現在のように急速に向上するとは筆者は想像していなかった。

どれほど急速だろうか。ラスキンとハリスは、AIがすでにコンピュータのコードの改善方法を習得しており、人間によるソフトウェア開発に勝っている例をいくつか紹介した。2人が挙げた最も突拍子もない例は、エヌビディアがさらに優れたAI搭載のハードウェアを作るためにAI技術を利用しているというものだ。悪化の一途をたどるばかりかもしれない、終末のシナリオだ(あるいは良くなる一方かもしれない。とらえ方、おそらくエヌビディアに投資するかどうかにもよるだろう)。

ソーシャルメディアから離れられない人にとって、それはまるで我々が無力であるかのようだ。

悲しいことに、私たちはすでに、何年にもわたってソーシャルメディアに夢中になっている。ラスキンとハリスは「コード」はすでに社会に出回っており、アルゴリズムはすでに実行されていると主張。今以上に手に負えなくなる前に、安全策の導入で早急に行動に移す必要があると提言している。

今回のポッドキャストのエピソードを聞き、筆者はソーシャルメディアアプリで何が起きているのかを理解した。私たちが目にしているのは、ほぼ人間が生成したコンテンツだ。近い将来、私たちは深い穴に吸い込まれていくだろう。救命いかだを穴に投げ込み始める時かもしれない。そうすることがまだできるうちに。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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