予定どおりに上映された作品の多くが、悲喜こもごもの興行成績で、ディズニーのピクサー、DCユニバース、マーベル・シネマティック・ユニバースなどから予想外の失敗作が生まれた。ディズニーの興行的に期待外れだった一連の作品(『マーベルズ』『ホーンテッドマンション』『マイ・エレメント』『ウィッシュ』)は、未だに利益の出ていないストリーミングサービスのDisney+や入場者数が減少しているフロリダ州ディズニーワールドを抱える伝統的メディア企業の全体的に苦戦した1年に寄与する結果となった。不振だったのはディズニーだけでなく、DCコミックの『ザ・フラッシュ』『シャザム!〜神々の怒り〜』といった他社の超大作も興行的に残念な結果となった。
レビュー評価の高い作品が次々と劇場で不成功に終わる一方で、評論家や観客の怒りを買いながら、金銭的に大成功を収めた作品もあった。中でも『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』(2024年2月日本公開予定)と『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023年2月日本公開)は、多額の興行収益をもたらしながら、評論家と観客を失望させた作品だった。
クリスマス前の12月22日に全米で公開された唯一の大作『アクアマン/失われた王国』(2024年1月日本公開予定)は、2018年に全世界で11億ドル(約1500億円)を稼いだ映画の続編だ。同作品は封切りされた週末で、3200万~4200万ドルを売り上げる見込み(Box Office Proによる)だが、前作公開時の6780万ドル(約96億円)には遠く及ばない。
(forbes.com 原文)