「宇宙ビッグデータ米」が酷暑を乗り越えた秘密

プレスリリースより

人工衛星からの地上データとIoTデバイスで酷暑を乗り越え収穫された一等米、宇宙ビッグデータ米「宇宙と美水」(そらとみず)の発売が開始される。

人工衛星データを利用した土地評価コンサルティングを行うJAXAスタートアップ天地人は、地球観測衛星のデータから土地の解析や可視化を行う同社のサービス「天地人コンパス」と、水田の水温測定や水門自動調整などを行うIoTシステムを組み合わせ、「気候変動に対応したブランド米」を作るプロジェクト2021年から実施している。

栽培しているのは、米穀卸業大手、神明のオリジナル品種「ふじゆたか」。天地人コンパスは、その栽培にもっとも適した土地として山形県鶴岡市を選択。スマート農業用機器を提供する笑農和(えのわ)のIoT水管理システム「paditch」(パディッチ)で夜間の冷たい水を取り入れて水温を低く保つなどの工夫により、毎年記録的な猛暑に見舞われ、全国的に一等米の収穫量が落ちているなかで、3年連続で一等米の収穫を成功させた。ちなみに昨年は、宇宙利用大賞・農林水産大臣賞を受賞している。
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収穫された「宇宙と美水」は、米のおいしさの指標のひとつである食味スコアで、トップブランド米と遜色ない評価を得た。神明の直営店「米処四代目益屋」とJAXAグッズなどを販売する「宇宙の店」で販売を予定している。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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