テムザックは今年行った、ロボットやITを活用して大幅な省力化を実現する「ワークロイド農業」の実証実験で、ほぼ予定どおりの米の収穫量を記録した。田んぼの準備から収穫までに要した人の作業時間は通常の米作りのなんと6パーセントというから、実験は大成功。しかし、収穫の数週間前にイノシシによって一部の稲穂が食べられるという事件が起こった。そこで急遽、害獣対策用ロボット「雷鳥3号」を開発した。
雷鳥3号は、夜間、圃場に侵入する動物を検知し、それに向けて近くの水路から汲み上げた水を高圧噴射して追い払う。そのため、夜に人が見回る必要がない。エアガンや大きな音で動物を追い払うロボットもあるが、雷鳥3号が使うのは水なので動物を傷つけることなく、騒音もなく、動物にも環境にもやさしいロボットだと言える。
年配者ならその赤いノズルを見て「おっ!」と思うかもしれない。サンダーバード3号じゃないか。そういえば、サンダーバードは日本語で雷鳥。ということは、自動除草ロボットの「雷鳥2号」も、かわいい水鳥型ロボットだと思っていたが、じつはサンダーバード2号をイメージしていた? 勝手ながらそう想像すると、ぐっと親近感がわく。
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