Factsetによると、ディズニーはアナリストの予想どおり売上高は212億ドル(約3兆2000億円)で、1株当たり利益0.82ドルは、アナリスト予想の0.71ドルを上回った。
報告書によると、ディズニーはコストの削減目標を以前設定した55億ドルから75億ドル(約1兆1000億円)へと引き上げている。
米国以外のDisney+利用者数は6610万人となり前四半期から700万人近く増加している。スポーツ放送ネットワークサービスであるESPN+の利用者も80万人増えて合計2600万人になった。
ディズニーのリニアTV(通常のテレビ放送)による売上は国内で9%減少し、主にABCで広告売上が減っていることを同社は理由に挙げている。
同社の国内パーク・エクスペリエンス部門は四半期に8億800万ドルを売上げて前年同期を上回り、クルーズ客船を運営するクルーズラインの伸びとバケーションタイムシェアプログラムであるディズニー・バケーション・クラブの売上アップが原因だと同社は述べた。
ディズニーの株価は、決算報告発表後の時間外取引で3%以上上昇した。
ディズニーは今月始めに発表したコムキャストの持つ33%のHulu株式を80億ドル(約1兆2000億円)以上で購入することで、Huluを完全に所有する。同社はコムキャスト傘下のNBCユニバーサルに対し、Huluの9月末時点の企業価値を決定する評価プロセスの後、12月1日までに約86億1000万ドルを支払う見込みだ。ディズニーが2019年に保証したHuluの最低価値は275億ドル(約4兆円)。Huluの利用者数は過去数カ月の間、安定しており、第4四半期には4850万人になったことを決算報告書は伝えている。前四半期の4830万人からわずかに増加した。
第4四半期終了時点のDisney+利用者数の総数は1億1260万人となる。
Disney+は、HuluやNetflixと同様に、最近、サブスクリプションプランの1つを値上げし、広告なしプランを月額13.99ドル(約2100円)に引き上げた。しかし同社は、Netflixのようなパスワード共有禁止の厳格化はまだ行っていない。ストリーミングで最も高額なサブスクリプションプランを提供しているNetflixは、これによって多くのサブスクライバーを獲得したといわれている。
(forbes.com 原文)