ディズニーが米Hulu株33%を取得、ストリーミングサービス完全所有へ

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ディズニーは11月1日、米Hulu(フールー)株の33%を、80億ドル(約1兆2000億円)以上でケーブルテレビ大手コムキャストから購入する計画を発表した。これによりディズニーはHuluの完全な所有権を得ることになる。

ディズニーはコムキャスト傘下のNBCユニバーサルに対して、12月1日までに86億1000万ドルを支払うと発表し、この購入は「ディズニーのストリーミング事業の目標を前進させるものです」と語っている。

ただしこの取引は今後査定プロセスを受けなくてはならず、Huluの9月30日時点の株式公正価値を評価した結果、2019年にディズニーが保証したHuluの最低価値275億ドル(約4兆円)よりも高ければ、ディズニーはコムキャストに86億1000万ドル以上払わなくてはならなくなる可能性がある。

ディズニーはフォーブスの質問に対しプレスリリース以上のコメントを拒んだ。

5月の決算会見でディズニーのボブ・アイガーCEOは、同社のストリーミングサービスであるDisney+とHuluの統合については言及しなかったが「HuluのコンテンツをDisney+に統合するワンアプリ体験」を今年末までに提供する計画だと語った

Huluが2022年末時点に保有していた利用者の数は4800万人(フォーブスの報道による)。Disney+のサブスクライバーはその3倍近い1億6180万人に上る。

ディズニーは2019年の21世紀フォックス買収によって、Hulu株の過半数を取得したが、同社は買収以前からHulu株の30%を保有していた。ディズニーとコムキャストは2019年、ディズニーがHuluの支配権を握ることで合意し、2024年1月までにNBCUniversalあるいディズニーが売買交渉を開始できる契約を結んだが、後に今年11月1日へと前倒しされた。契約によると、ディズニーはその日にNBCユニバーサルが持ち株を適正市場価格で売却するよう要求することが可能であり、コムキャストはディズニーに対して買収を要求することができるとVariety誌はいう。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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