また今回の基調講演では、ノートパソコンの1台が引退している。
アップルM3チップ
新しいチップはM3、M3 Pro、M3 Maxだ。M2プロセッサーの発表が16カ月前となる昨年6月であるのに対し、M2 ProとM2 Maxが発表されたのはわずか9カ月前だ。まさに勢いがある。先週、Qualcomm(クアルコム)はアップルのM2 Maxを凌駕する、超高速Snapdragon(スナップドラゴン)プロセッサーを発表した。これまでのところ明らかにされている情報では、M3がどれだけ速くなるかはわからないが、この発表タイミングは注目に値する。米国時間10月24日に発表されたSnapdragon X Elite(エックスエリート)チップがコンピュータに搭載されるのは2024年半ばだが、アップルの新チップを搭載したハードウェアはすぐに注文が可能で、来週から出荷される。
この新しいチップは、業界初の3ナノメートルプロセスで製造されたプロセッサーだ。つまり、人間の髪の毛の太さに200万個のトランジスターを詰め込むことができるという。こうしたより多くのトランジスターはすべて、高速化と電力効率の向上をもたらす。
同様に重要なのは、アップルがこの3つのチップを「M3ファミリー」と呼ぶことからわかるように、次世代GPU(グラフィックスプロセッサー)が搭載されていることだ。実際、アップルは、Appleシリコンに搭載されてきたグラフィックスアーキテクチャの中で、これまでで最大の飛躍だと主張する。
また、Mac用の最初のAppleシリコンであるM1プロセッサーは最大16GBのRAMでしか動作しなかったが、今回の最新のチップは128GBのユニファイドメモリをサポートするようになった。