暮らし

2023.10.22

iPhoneとAndroidのシェアは半々、2年ちょっとの買い換えが平均

プレスリリースより

携帯電話、いわゆるフィーチャーフォン(ガラケー)時代からスマートフォン(スマホ)時代へ移り変わるきっかけは、2008年にソフトバンクが「iPhone 3G」を発売し、翌年にはAndroidスマホ「HT-03A」がNTTドコモから発売されたことだ。このあと、iPhoneは1年ごと、Androidスマホはさまざまなメーカーから参入することになり、社会現象に発展するほどの注目を集めていくことになる。

あれから十数年。NTTドコモが2010年から2023年までの14年間で、モバイルICTの使われかたの調査結果をまとめた「モバイル社会白書2023年版」を公開。時代の移り変わりが可視化されている。

まず、もっともよく利用する携帯電話の推移は、2010年にはわずか3.6%だったスマホが、2023年には95.9%を占めるまでに成長している。筆者のように昔からスマホに慣れ親しんできたものからしたら、一気にスマホに切り替わったかと思いきや、シェア半分に至るまでに約5年もかかっていた。

では、iPhoneとAndroidスマホの比率遷移はどうなのかというと、2011年は約6割がiPhoneだったものの、その後はAndroidスマホのほうが優勢となり、最近はほぼ半々で推移している。もちろん、iPhoneは単一メーカーとしては圧倒的なシェアだが、日本人=iPhone信者が多いというイメージが強いなか、そこまでiPhoneに染まってはいないことがわかる。

スマホを複数台持っている人も多いが、2台目に選ばれているモバイルデバイスとしては、回線契約のあるタブレットが最近ではもっとも多い。AndroidスマホとiPhoneに絞ってみると、2023年はほぼ半々だが、それ以前はAndroidスマホのほうが優勢で推移してきた。

1台目の携帯電話事業者のシェアは、NTTドコモが32.6%でもっとも多く、2位はauで18.0%、3位がソフトバンクで12.8%となっている。2台目のシェア状況もほとんど変わらず。楽天モバイルは、ワイモバイルより低い5位という状況だ。

また、スマホの買い替え時期としては、年々伸びている傾向で、2023年は平均2年3か月となっている。ただ、ガラケーは4年8か月なので、スマホの倍は使い続けるという結果になっている。

その主な買い替え理由としては、電池の劣化が49.5%と突出しており、使い続けたくても買い替えざるを得ない状況になっているようだ。

このほかにも、さまざまな調査結果が公開されており、無料で誰でも読めるので、ぜひ一読してほしい。

出典:NTTドコモ「モバイル社会白書2023年版」より

文=飯島範久

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