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2023.10.17 11:30

大阪アトツギ団結物語 雑多な産業をつなぐ「文化祭」の真髄

大人が本気になる場、それが大阪・八尾発のFactorISM(ファクトリズム)だ

ビールに電車、アパレルと。楽しいコラボが加速

まちこうばだけに限らず、毎年、地域の飲食店や企業とコラボが加速しています。昨年は、クラフトビールを製造・販売するブリューパブスタンダードからお声がかかり、オリジナルクラフトビールを作ってみたり、近畿日本鉄道と6両編成の車両と空きプラットフォームを活用して電車内でこうばを体験・体感できる「こうばのでんしゃ」を開催したり。はたまたURBAN RESEARCHとまちこうばがプロダクトを開発する「JAPAN MADE PROJECT」のFactorISM特別編が出来がったりと、自分事に楽しく地域を盛り上げていくまちこうばの姿に感化されたコラボレーションがたくさん起こっています。
FactorISMオリジナルクラフトビール

FactorISMオリジナルクラフトビール

こうばのでんしゃin近鉄電車

こうばのでんしゃin近鉄電車

URBAN RESEARCHコラボレーションプロジェクト

URBAN RESEARCHコラボレーションプロジェクト


2023年はアーティストとのコラボレーションプロジェクト「LIVEISM -生きるが、醸す-」という新たなプロジェクトのスタートの年でもあります。昔からまちこうばで出る端材(製造過程でる廃棄する材料)を活用したワークショップを開催していたのですが、もっと活用できないかと考えていたときに、「アーティスト×まちこうば」でこの価値がなくなってしまったものに命を吹き返すことができるのではないかと仮説を立てました。
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案の定、アーティストとまちこうばを回る端材探検ツアーを企画して実行したところ、アーティストも端材に興味津々。聞けば、アーティストの創作活動において材料を探すのが大変で大体が買い取りだということを知りました。そこで、まちこうばが創作活動を支え、アーティストがまちこうばとコラボしてアートモニュメントを制作していくプロジェクトが完成しました。

2025年の大阪・関西万博には、アーティストとまちこうばがコラボして、端材や技術を表現するアートモニュメントを全エリアに展開し、万博会場のパビリオンにも設置し、各まちこうばと万博会場をつなげるプロジェクトを実施する予定です。

今年は、FactorISM2023がはじまる10月26日から11月5日まで、アートの展示会を総合案内のみせるばやおと、八尾市文化会館プリズムホール1F光のプラザで開催します。(詳細はこちら

FactorISMを通じて、ものづくりを身近に感じる旅へ


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そんなFactorISMですが、2023年、今年のテーマは「視線」。こうばが「エンターテインメント」に変わるというスローガンのもと、大阪府内の11エリアから83社のまちこうばを一斉開放し、趣向をこらした工場見学やワークショップなどを開催します。

来場者の皆さんにとって普段は見ることのできない機械、体験できない技術に触れ、視線が釘付けとなる瞬間(トキ)を生み出します。他にも、アーティストとコラボレーションによるアート展「LIVEISM-生きるが、醸す-」やサテライト会場では、まちこうばだけでなく、地域をめぐる醍醐味でもあるローカルフードにも出会える機会を提供し、会場限定のワークショップや物販などをご堪能いただけます。

職人やつくり手の技術、そして想いに触れ、驚きと感動とともに、こうばの面白さ、ものづくりを身近に感じる旅に出ませんか。

文=松尾泰貴

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