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2023.10.17 11:30

大阪アトツギ団結物語 雑多な産業をつなぐ「文化祭」の真髄

大人が本気になる場、それが大阪・八尾発のFactorISM(ファクトリズム)だ


大抵のオープンファクトリーイベントでは、こうしないといけないというレギュレーションが決まっていると思いますが、FactorISMではルール無用。毎年、テーマを設け、コンテンツに磨きを変えていこうという声かけはしますが、工場見学やワークショップなどやる内容の中身を考える研修を毎年5回ほど繰り返しながら、各まちこうばが自主的に考えていきます。
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その内容を考えるために、1年目の企業が2〜3年FactorISMに参加している企業に学びにいく「見本ツアー」をはじめ、研修の中で考えだした内容を関係者だけで披露するプレイベントなど、参加企業同士が知り合い、学び合い、教え合う、まさに高校でやる文化祭のような仕掛けを導入しています。

すると3年目には、自社だけでなく、コラボレーションで何か仕掛けたいと参加企業が自主的に合同でワークショップを考えたり、エリア限定のまちこうば周遊マップを自主制作したりと活動の枠が広がっていきました。さらには、参加企業の経営者だけで組成されたバンド「みせるばんど」なるものまで結成され、2022年に1曲オリジナルをリリースし、なんと今年は2曲を発表する予定とのことです(笑)

私たちが「文化祭」にこだわるワケ

FactorISMの真髄は、参加企業自らが「自由に、楽しく、自分事に」していくこと。とにかく文化祭のようにやる日を決めて、テーマを決めて、あとはどんなコンテンツをつくるかは自分たちで企画する。バンドができ、オリジナルテーマソングができようとも、それをみんなで応援したり、一緒になって盛り上げていく雰囲気を作っています。そのほうがどんどん企画が出来上がり、その楽しい雰囲気を醸し出すからこそ、ムーブメントが大きくなってきています。

年に1回、説明会を各エリアで行い、どんなプロジェクトかを説明するだけで、参加企業は数珠繋ぎのように自然と増えていきます。自律した活動にするために、ほかにも会合などの会場の片付けは自分たちで行う、SNSの告知も各社で行うために研修するなど、様々な仕掛けを行っています。
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それぞれのまちこうばが所属する業種、業界は違えど、まちを盛り上げるために1年に1回の「お祭り」を盛り上げるために一致団結する。イベント当日はたくさんの来場者が訪れ、成功体験を共有する。まさに文化祭のような形で行うことで、一体感も生まれ、まちこうばのサードプレイスを作り上げ、協業案件やコラボ案件も徐々に生まれ始めています。
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文=松尾泰貴

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