Indeedは、これらの求人とスキルを48の職業に分類。それぞれに生成AIがどれだけ影響するか、つまりAIが能力を発揮しやすいかを、ChatGPTを使って「得意」、「普通」、「高い」、「非常に高い」の4段階で評価させた。生成AIが得意な職業ほど人間が仕事を失う恐れが高くなるわけだ。全体の割合としては、影響を受けにくい職業が34.6パーセント、中程度のものが45.7パーセント、影響を受けやすいものが19.8パーセントとなった。
問題はその中身。Indeedによれば、生成AIが不得意なのは、「直感や高度な推論」または「手先の器用さ、身体的な機能」が必要とされる人間的要素の強いスキルということだ。そのトップが、トラックやタクシーの「ドライバー」となった。反対に、AIが大得意とするのが「ソフトウェア開発」。いわゆる「ナレッジワーカー」は、今後、AIと職を奪い合う立場になるかもしれない。
みなさんの職業はどうか、一覧表を見てもらえばわかる。青は生成AIが不得意な要素。茶色は生成AIが大得意とする要素だ。グラフが茶色いほどAIが幅を利かせる分野となる。コンピューターとの親和性が高く、すでにAIが大いに活躍している職業ほど茶色い。中間あたりには、DX推進が叫ばれながら、なかなか進まない職業が散見される。人間的要素が強い分野なのだと思えば納得がいく。最近話題の「ブルシット・ジョブ」はどうかと考えるに、そんなナンセンスな仕事はAIも理解できないだろうし、完ぺきに(悪い意味で)人間的要素の塊だから、生成AIがどんなに発達しても最後まで残る恐れがある。それこそディストピアだ。
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