オンになっていると、どれくらいプライバシーの問題があるのか?
なぜ「利用頻度の高い場所」と「iPhone解析」の両方がオンになっていることを心配する必要があるだろうか。Myskは「『利用頻度の高い場所』はiPhone本体内に保存されますが、ユーザーが頻繁に訪れる場所に関する詳しい情報を記録しているため、悪用される恐れがあります」という。なお「『利用頻度の高い場所』の情報はエンド・ツー・エンド暗号化されていてアップルはこの情報を読み取ることはできません」と同社が述べている点は注目すべきだろう。これらのオプションは、iPhoneとiCloudに接続されているデバイスが「『マップ』『カレンダー』『写真』などで便利な位置ベースの情報を提供するために、利用頻度の高い場所を登録する」ことを許可するとアップルはいう。
iPhone解析がアップルと共有されていることと合わせて「これらの解析レポートにあなたの位置情報を含めることは、レポートが個人を特定しないとしても、プライバシーに影響を与える可能性があります」とMyskは警告する。MyskはMastodonへの投稿で「訪れた場所のパターン」が個人の特定につながる可能性があると語った。しかしながら正直なところ、大多数のiPhoneユーザーにとって、これは深刻な懸念というよりも、構成変更によるわずらわしさだ。「当てはまるのは狙われている個人だけ」であり「大多数のユーザーではない」ことをMyskがMastodonで念を押している。
知っておくべきこと
リスクの有無に関わらず、自分のプライバシーやセキュリティの設定を、アップルがOSをアップデートする際に変更したとすれば、腹立たしいことは間違いない。私の場合、それらの設定は元のままで変わっていない。今のところ、このバグの影響を受けているユーザーの明確なパターンは見つかっていないが、iPadをiPadOS 172アップデートした場合に起きたという報告はない。iPhone解析をオフにしていた人は、プライバシー設定をチェックするとよい(iPhoneのスクリーンショット)
以前これらのオプションをオフにしたことのある人は、安心のために、今すぐ「設定>プライバシーとセキュリティ>位置情報サービス>システムサービス」で確認する方がいいかもしれない。
(forbes.com 原文)