『Starfield』に右派激怒 『ホグワーツ・レガシー』のトランス論争が再浮上

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発売からしばらく経ったゲーム『ホグワーツ・レガシー』が今になってSNSで話題を集めていることに気づいた私は、その理由を探ったところ、2つのことを発見した。1つ目は「ホグワーツ・レガシー2が開発中」という、出所が極めて不明瞭なリーク情報。そして2つ目は、新作ゲーム『Starfield(スターフィールド)』をめぐり現在起きている論争に関連したものだった。

SNSではこのところ、『Starfield』のキャラクター作成画面についてカメラに向かって激怒する英国人男性の動画が拡散している。男性が怒りをぶつけているのは、自分のキャラの代名詞として「HE/HIM(彼)」や「SHE/HER(彼女)」の代わりに、性別を男女のいずれにも限定しない「THEY/THEM」を選べることだった。他にも同じ考えを持つ人々が同様に腹を立てており、怒りのあまりゲームを返品したという人さえもいる。

一方で、こうした批判を展開しているのと同じ人々による偽善を指摘するため、『ホグワーツ・レガシー』を引き合いにする投稿が相次いでいるのだ。

『ホグワーツ・レガシー』の開発チームは、J・K・ローリングが数年前からツイッターで発信を続けている非常にトランスジェンダー嫌悪的な見解から距離を置くために、並々ならぬ努力をする必要があった。今年2月の発売に当たっては、同作をプレイすることはローリングに同調することと同じだと主張する人々と、そうした意見に反発して単なる「腹いせ」のために同作をプレイすると宣言する人々との間で「文化戦争」が起こった。

しかし開発元の企業アバランチスタジオは最終的に、プレイヤーがキャラクター作成時、見た目の性別にかかわらず「魔女」(女性)と「魔法使い」(男性)のどちらも選べるようにした。またゲーム内では、複数のサイドクエストにトランスジェンダーの主要キャラクターが登場し、好意的に描かれている。

今『Starfield』に激怒している人々の過去の投稿などを見てみると、『ホグワーツ・レガシー』に抗議する人に対して自分たちは勝ったのだと主張するため、同作を盛んに賞賛している一方で、『Starfield』と同じ多様な性別オプションについては都合よく無視していたことがわかる。
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翻訳・編集=遠藤宗生

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