α-gal症候群を引き起こすマダニは、主に「ローンスターティック」と呼ばれる種類。いまはマダニのシーズン最盛期だが、幸いほとんどのマダニは、α-gal症候群で生じるひどい症状を引き起こすわけではない。通常、マダニにかまれても、かまれた場所が腫れたり膨らんだり、かゆくなったりするだけだ。
CDCは、屋外へ出る前には虫よけ剤を使い、木に覆われた場所や、背の高い草の茂みを避けるほか、濃度0.5%のペルメトリン殺虫剤を含む製品を衣類やキャンプ用品にかけることを推奨(翻訳者注:ペルメトリンは日本では農薬や動物用医薬品として認可されている)。屋外から戻ったら、衣類やペット、用具にマダニが付いていないかを確かめ、2時間以内にシャワーを浴び、体にマダニがついていないか確認するべきだとしている。
マダニにかまれることでかかる他の病気には、ライム病がある。発疹やインフルエンザのような症状、疲労感を引き起こす病気で、米国では毎年およそ3万症例がCDCに報告されている。CDCによると、早期の診断と抗生物質治療により、症状の進行を防ぐことができる。
(forbes.com 原文)