「子どもには、少しでも体によいものを食べさせたい!」ですよね。
でも、ごはんは毎日のこと。なるべくシンプルで簡単に済ませたいものです。
本稿では、『医師が教える 子どもの食事 50の基本』の著者で、赤坂ファミリークリニックの院長であり、東京大学医学部附属病院の小児科医でもある伊藤明子先生が、最新の医学データをもとに「子どもが食べるべきもの、避けるべきもの」をご紹介します。
不確かなネット情報ではなく、医学データと膨大な臨床経験から、本当に子どもの体と脳によい食事がわかります。毎日の食卓にすぐに取り入れられるヒントが満載です。
※食物アレルギーのある方は必ず医師に相談してください。
どうして揚げ物は体に良くないの?
から揚げが大好きな子も多いと思いますが、たくさん食べていると、カラダの中で活性酸素・フリーラジカル(強い炎症反応を起こし、血管や臓器を傷つける)などの酸化による物質が増えて、いわば、酸化したオイルが増えたような状態になります。そして体の中の血管だけでなく、脳もサビてしまうのです。「酸化」が進むと「糖化」も進みます。糖化は、簡単に言うと焦げた状態で、これも酸化と同じく老化現象です。
から揚げはカラダを焦げさせてしまうおかずの代表なのです。
子どものときから揚げ物ばかり食べていると、小学生でも脂肪肝になったり、30代で脳梗塞になったりする患者さんを実際に診ています。揚げ物は月に1~2回がおすすめです。
食べる時は、この食材を足してみて
食べる回数はなるべく少なくしたいところですが、そうは言っても、から揚げは子どもが大好きなメニューですよね。もし食べるなら、糖化を抑える食材を必ず一緒に食べましょう。
例えば、
・レモン
・パセリ
・レタス
などです。
レモンには抗酸化力があります。薄切りにしたレモンとから揚げを一緒に食べるようにしましょう。パセリ、レタスも抗酸化力が高く食物繊維も豊富です。
このほかにも『医師が教える 子どもの食事 50の基本』では、子どもの脳と体に最高の食べ方、最悪の食べ方をわかりやすく紹介しています。
(本原稿は伊藤明子著『医師が教える 子どもの食事 50の基本』から一部抜粋・編集したものです)
(本稿はダイヤモンド・オンラインからの転載である)