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2023.07.26 09:15

AIで音声合成するオーディオブック、HOYAグループとGADGETから

プレスリリースより

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通勤時間やジョギング、運転中など、スキマ時間を活用して読書ができるオーディオブック。両手を使わず、効率的に情報収集や勉強ができる手段として、近年、多忙なビジネスパーソンの間でも利用が広がっている。日本能率協会の調べでは、2021年度の国内オーディオブック市場の規模は140億円程度、2024年度には260億円程度にまで伸びる見込みだ。

その一方で、ストアに流通しているオーディオブックの日本語作品数は2万〜4万点程度と、約400万点あると言われる電子書籍と比べ、大きく不足している現状がある。その解決につながるオーディオブックアプリが7月25日、声優の声による音声合成事業を展開するGADGETと、HOYAグループでAIを使った音声合成ソリューションを手がけるリードスピーカー・ジャパンからローンチされた。

オーディオブックの品揃えが思うように増えない背景には、オーディオブックの制作方法に関する問題がある。オーディオブックは現状、声優が生声で読み上げて収録している。そのため、オーディオブック1冊あたりの制作費は通常数十万円、制作期間は1カ月程度と、制作コストと期間が膨らみ、売れ筋の本以外はなかなかオーディオブック化されない状況にあった。

GADGETとリードスピーカー・ジャパンが連携し、開発したスマートフォンアプリ「VICKE Audiobook&News」は、日本初となるAI音声合成(※1)を採用している。コンテンツ提供元がテキストと画像データを入稿後、数十分~数日(※2)で音声データを制作可能で、制作コストと期間を従来の1/10以下に短縮できる。さらに、HOYAの音声合成エンジン開発技術と、ディープラーニングの活用により、高品質で自然な韻律を実現した合成音声を実現。人気声優の池澤春菜、外崎友亮のスタジオ収録音声をベースに合成音声原盤を作成し、書籍をはじめ新聞・雑誌のニュース記事もオーディオブックとして展開する。

※1 テキスト情報から音声を生成するTTS(Text To Speech)の技術を指す
※2 数十分は速報ニュースの場合、数日は書籍の場合の制作目安

アプリ提供開始時のコンテンツ提供元は、共同通信社、小学館、世界文化社、竹書房、報知新聞社の5社。料金は書籍・電子書籍を聴ける「VICKE Audiobook」、新聞・雑誌の速報ニュースを聴ける「VICKE News」、いずれも聴き放題プランが月額780円となっている。話者は今後順次追加される予定で、2年後には2万冊のオーディオブックタイトル数を目指すという。


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Forbes JAPAN Web編集部

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