モビリティ

2023.07.21 06:15

東京湾横断ドローンレース、優勝した神戸大学の技術

優勝した神戸大学のチームは、エアロセンスの垂直離着陸型固定翼ドローン「エアロボウイング」を改良して飛行距離を延ばしたものを使用。これに、VTOL型ドローン研究の第一人者であるシステム情報学研究科の浦久保孝光准教授が開発した慣性リール型物体投下装置を搭載した。これは、ヨーヨーのように物資をぶら下げて降下させる仕組みだ。

エアロボウイングは、横浜八景島から富津みなと公園まで12分で自律移動すると、公園上空でホバリングしながら物資の投下地点と地面に描かれた被災者のメッセージをカメラで確認。物資投下位置を遠隔操縦で合わせ、高度30メートルから慣性リール型物体投下装置で落下速度を調整しながら物資をゆっくりと着地させた。そして、八景島まで自律飛行で帰還。すべてを31分02秒で完了させた。2位のUROで35分21秒。Skyscannerは着陸時にバランスを崩して墜落してしまった。

神戸大学システム情報学研究科は、今後もエアロセンスとの共同開発体制を強化し、国産ドローンの普及を目指すとしている。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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