モビリティ

2023.07.07 10:30

テスラ、完全自動運転を「今年」実現 マスクが予測

遠藤宗生

Frederic Legrand - COMEO / Shutterstock.com

米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は6日、同社が今年、完全自動運転技術を実現できるとの考えを示した。ただ、マスクはこれまでにも同技術について大胆な予測を示してきたが、実現はしていない。

複数のメディアの報道によると、マスクは中国・上海で開催された人工知能(AI)関連会議にビデオ電話で出席し、テスラが「人間の監視を必要としない完全な自動運転を実現する日は非常に近い」とし、「今年」実現するとの見通しを示唆。一方で「これはあくまで推測にすぎない」と強調し、完全自動運転車の実現についてこれまで楽観的すぎたことを認めつつも、「かつてなく実現に近づいている」と語った。

この予測が実現するかどうかは不明だ。マスクはこれまで、完全自動運転だけでなく他の分野でも予測に失敗。過去にも、完全自動運転車は間もなく実現するという発言を繰り返してきた。

完全自動運転車の実現にはまだ技術面で多くの大きな進歩が必要であり、いつ実現するかは専門家の間でも意見が分かれている。たとえ技術的に実現できたとしても、その実世界への導入は、まったく別の問題だ。同技術には今後解決されるべき多くの法的・規制的問題があり、路上走行に向けた道のりは長い。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子・編集=遠藤宗生

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