男性会社員の月額平均お小遣い額は、全体で4万557円と前年比で1915円増加。2010年以来、13年ぶりに4万円台に乗った。年代別では20代で4万6453円まで大幅に増加し、40代でも4万801円まで増えたものの、30代(3万7178円)と50代(3万7911円)では減少。年代間で差が見られた。
一方、女性会社員のお小遣い額は全体で、前年比1723円プラスの3万5001 円。過去最高の2014年(3万6712円)に次ぐ金額に。年代別では20代で3万9980円と最も高く、男性会社員の平均額に僅差まで迫った。男女とも全体では、昨年(2022年)から増加した。
月の平均お小遣い額
平均お小遣い額の時系列推移(2010年~2023年)
続いて1日の昼食代については、男性会社員が全体で前年の623円から1円プラスの624円で微増だったが、2010年以降では2021年(649円)に次いで2番目に高い水準に。年代別では、20代で684円と最も高くなった。一方の女性会社員については、全体で前年比40円プラスの696円に。2020年以降4年連続の増加傾向となり、2014年の調査開始以来、最高額を記録した。さらに1カ月の外での飲み代を尋ねると、男性会社員は1万3850円で前年から2355円プラス。女性会社員は9574円で前年を1145円上回り、男女ともに前年から増加した。
同調査は1979年から実施されている。過去を振り返れば、会社員のお小遣い平均額が最高だったのはバブル真っ只中の1988年、7万7725円(男性全体)。2023年の平均額(男性4万557円)とは実に約3万7000円もの隔たりがある。そこに日本の会社員達が歩んできた約30年にわたる経済の歴史が詰まっているのかも知れない。世の中では賃上げの圧力が高まっているが、その影響が今後の調査結果にも及ぶことを期待したい。
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