・自動化、ロボット化への様々な見方:近年、完全自律型店舗が注目を集めていますが、Sonae MCでは、初の自律型店舗をテスト運用した際、フリクションポイントがチェックアウトからチェックインに移行し、利用者は店舗に入るためにコードをスキャンもしくはアプリを使用しなければならず、認証情報を持たない人は買い物ができない状態にあることから、一時運用を停止しました。
その後、同社はこのような課題を改善するために、セルフレジ端末に移行し始めたといいます。同様に、倉庫の自動化も、既存技術との統合が難しいため、必ずしも万能とは言えず、期待したROIが得られなかったケースがあることを紹介しました。
Sonae MCの自律型店舗
出典:企業ウェブサイト
3. 動画配信はZ世代を中心に多くの消費者へ効果的である
ライブストリーミングなどのビデオ配信は、デジタルネイティブな若い消費者層にリーチするために不可欠なチャネルです。AI/MLは、長い動画から見どころを抽出し、よりインパクトのある短いフォーマットにするための強力なツールです。・ライフスタイル・マーケットプレイスを運営するVerishopのCEOであるImran Khan氏は、動画はストーリーを伝える最良の方法であると述べました。同社は、ライブストリーミングとショッピングビデオの両方を使用しており、動画で商品レビューを伝えることで、コンバージョンが42%向上するとしています。
・Pinterestが提供する短い動画は、消費者がすでに”買い物モード”になっているため、エンゲージメントが10%から30%に高まったと、同社CEOのBill Ready氏は述べました。また、ラスベガスで度々話題にあがった、米国でのTikTok禁止の可能性をうけて、Ready氏は、10人に7人のユーザーがソーシャルメディアを使うと気持ちが落ち込むのに対し、Pinerestを使用すると10人に8人は気分が良くなることを説明しました。
・ストリーミングとコネクテッドTV(CTV)は、魅力的な新しい可能性を提供しています。Googleによると、YouTubeは毎月1億2500万の家庭で、大画面やモバイル端末に関わらず視聴されているといい、Googleの米州およびグローバル・パートナー担当責任者のSean Downey氏は、動画をより好むのは子どもたちであると説明し、彼らは関連性が高く、より高い再現率があることを説明しました。
・小売分野では、顧客サービスのためのライブ配信がますます浸透しつつあります。ペットは家族の一員とみなされ、飼い主は自らをペットの親であるとし、動物のヘルスケアにスピードと利便性を優先させるため、ペットの遠隔医療も新たなトレンドとなっています。ペット用品小売企業であるChewyは、ペット用品カテゴリーは引き続き堅調であると述べ、ペット保険は有望な新規事業であることを強調しました。
Chewyのペット用遠隔医療サービス
出典:企業ウェブサイト