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Under30フランチャイズ、テクノロジー、企業家を担当。

ショーン・パーカー氏(Photo by: Heidi Gutman/NBC)



「私の慈善活動は、攻めの姿勢で行っています。カクテルパーティーに参加するためだけに寄付をしているわけではありません」
昨年12月、ショーン・パーカーは筆者にそう話した。彼がスタンフォード大学医科大学院 に新しい研究センター「ショーン・パーカー・アレルギー研究所」を設立する目的で 2,400万ドル(29億3,900万円)を寄付したすぐ後のことだ。

NapsterやPlaxoを設立しFacebookの初代社長を務めた後に大富豪となったショーン・パーカーには、重度のアレルギーがある。うっかりピーナッツを口にして死にかけたことも、5回や10回ではない。このアレルギー研究センターは、アレルギー症状の治療法を見つけることに留まらず、アレルギーの完治を目的としている。アレルギー反応を分子レベルで研究し、アレルゲンに対する過敏性を鈍化するため、免疫療法を利用する術を見出すことが彼のテーマだ。

2,400万ドルの寄付は、パーカーにとってほんの始まりにすぎないことがわかった。6月22 日、彼は自身のチャリティー団体「パーカー財団 (The Parker Foundation)」の設立に向け、6 億ドル(約734億7,500万円)の寄付を誓約すると発表したのだ。そのミッションとは、癌やマラリアなどの治療法を見つける壮大な試みを支援することだ。

「パーカー財団では私がシリコンバレーのスタートアップで得た教訓を活かします。速やかに行動し、信念に基づいて照準を定め、失敗を恐れずそこから学ばなければなりません」とパーカーは声明で述べた。

これまで5つのテクノロジー関連企業の設立に関わってきたパーカーには豊富な失敗経験があり、その価値がよくわかっている。彼が初期に設立したNapsterとPlaxoはテクノロジー業界に大きな衝撃を与えたが、結局尻すぼみに終わってしまった。しかし、シリコンバレーで立ち上げたこういったビジネスの失敗から得た教訓のおかげで、パーカーは結果的にFacebookやSpotifyで大きな成功を収めることになった。

もちろんFacebookで大成功を収めた後も、中止されたビデオチャットサービスAirtimeを含め、他にも失敗経験がある。しかし、パーカーはその度に前に進んできた。そして今度は新たに、政治に参加するためのネットワークBrigadeのベータ版を6月17日に開始した。

慎重でスローペースなことが多い慈善事業の世界で、大きく発想し、すぐに取り掛かかり、さっさと失敗するという彼のやり方が、果たして通用するかどうかはわからないが、注目には値する。少なくとも、パーカーが素晴らしいカクテルパーティーを開くことは間違いなさそうだ。

文=スティーブン・ベラトーニ(Forbes)/ 編集=上田裕資

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