キャリア

2023.06.30 08:30

クリエイター「妄想する決算」流、好きなことをして暮らす方法

──そこからどのように音声配信サービスを始めるようになったんでしょうか。

Voicyの社長の緒方憲太郎さんがキングコングの西野亮廣さんと対談している動画を見たのがきっかけで、自分もVoicyで音声配信をしたいと応募しました。もともと、ラジオや早口の人の話を聞くのは好きでした。最初は決算は数字の情報なので聞くだけで理解するのは難しいと思っていたんですが、応募してみたら配信させてくれることになったんです。で、しゃべってみたら意外と聴く人がいる。驚きでした。

2020年の10月ぐらいにVoicyで音声配信を始めました。数えてみると、それまでに200社ぐらいの決算情報についてnoteで書いていたので、その内容から話し始めました。それから2022年の1月に社会派ブロガーのちきりんさんと一緒に放送をさせてもらって、フォロワーがすごく増えました。僕の実力だけでなくて、運も大きかったと思います。

──Voicyの収入はどれぐらいあるんですか。

有料の配信は1人月500円で週1回ほど、それ以外にスポンサーがつくので、その収入ももらっています。その収入は、食べていこうと思えば食べていける、ぐらいの金額です。ただ実際は、僕は一応会社の経営者として残っているので、その役員報酬で生活しています。

Voicyでの活動はこれでご飯を食べていこうという意識でやっていないんです。10年これが続けられるとは思っていない。もし本当に10年後に続いていないけどクリエイターとして食べていくつもりなら、短期でガッツリ稼いでそれで食べていくという道しか無理じゃないかと思う。安定して月50万稼ぎたいなら、クリエイターはやめたほうがいいと思いますね。

昨年末ぐらいから東南アジアの物価の安い国を転々としていて、いまはバリ島にいて、その前はベトナム、その前がマレーシアのクアラルンプールにいました。目的は特になくて、海外を見てもいい時期ではないかと思ったから。でも、あまり観光もしていなくて、家でぼんやりしている時間が長いですね。
次ページ > クリエイター活動を長く続けられる秘訣や楽しみ

ForbesBrandVoice

人気記事