世界は「コンテンツ」で動いているー。私たちは、マーケットについてそう考えています。マーケティング・キャンペーンもそうですし、取引成立に必要な契約書もそうです。エンジニアリングの前段階で計画されるプロジェクトの文書もそうです。世界はコンテンツで動いており、企業はそのコンテンツを安全に保存、管理、保護する方法を必要としています。Boxのプラットフォームが威力を発揮するのは、まさにこの点です。世界は重要なデータにもとづいて動いており、私たちは企業がその情報を扱い、管理するのを手助けする最高のプラットフォームだと自任してします。そして、AIはそれを可能にする“加速装置”なのです。
──AIの技術が進化したことで、プラットフォームとしてのBoxのポテンシャルも発揮されると？
私はそう思っています。それが今回のAI技術の進歩に興奮している理由ですよ。長年、この可能性に気づいていながら技術的な課題から手をつけられずにきたのです。でも近年のAIならば、今までにないまったく新しい方法で、企業が自社のデータを使ってできる可能性の数々を解き放つことでしょう。
──今まで以上に安全性や堅牢性、プライバシーとコンプライアンスについて気を使う必要がありますね。
大きな懸念の一つに、仮に顧客の企業データをもっていて、AIシステムでそれを活用したい場合、そのデータでトレーニングしていないか、またプライバシーの問題が発生しないか、脆弱性がないかといった点があります。Box AIでは、データを安全かつ堅牢に保ち、AIモデルでトレーニングすることがないようお客様にお約束しています。
──Boxはかなり日本市場に力を入れてきました。その甲斐あって結果が出ているように思えます。今後の日本市場の見通しについてはどのようにお考えでしょうか。
日本での今までの成果に感銘を受け、これからの可能性に興奮しています。日本は非常に大きな市場です。世界で最も重要なビジネスのいくつかがこの国にあると思っています。成長し続けられる市場もまだまだあります。政府機関や保険・金融サービス、ヘルスケア・ライフサイエンス、メーカーなどですね。日本市場でのサービスを拡大し続け、間違いなく中小企業にもいっそうの焦点を当てることになると思います。
