オスカー受賞の映像作家シャーミーン・オベイド・チノイが監督をしたショートフィルムにはアニー・レノックス、ハリー・ベイリー、ジュリア・ロバーツ、セリーナ・ウィリアムズなど35人の著名人が集まり、自分にとって平等とは何かを語っている。
オベイド・チノイは、このキャンペーンが10年を迎えるにあたり、シリーズで35本の動画を制作する予定だ。
そこには、世界中の女性の生活に変化をもたらすことで、プロジェクト開始時以上のジェンダー平等を実現する希望がある。
ハイエック・ピノーは、女性に語りかけるプロジェクトのために、2013年にビヨンセとグッチとともに「グッチ・チャイム」シリーズを共同設立した。そのきっかけは、ビヨンセがSound Of Change(サウンド・オブ・チェンジ)に出演したことだった。 ロンドンで開催されたこのライブコンサートは、ジェンダー平等のための資金調達を目的とした初の世界的なコンサートであることを謳っており、390万ドル(約5億5000万円)の寄付を集めた。
ソーシャルメディアシリーズでは、スターたちが自分が経験した不公平や、平等の個人的な定義について話している。グッチはアフリカン・アメリカン・ポリシー・フォーラム、イラン人権センター、イクオリティ・ナウなど、ジェンダー平等のために180以上の団体と協力している。
現在、グッチ・チャイムは2150万ドル(約30億円)を集め、92カ国の500のプロジェクトを通じて、世界の6万35000人の少女と女性の生活に影響を与えている。
「10年前にチャイムを設立して以来、ジェンダー平等には大きな進歩がありましたが、まだまだやるべきことはたくさんあります」とハイエック・ピノーは声明で述べた。
「世界中の人々に会う機会を得て、チャイムが多くの人々の生活に与えた影響を直接見ることができたことは、私にとってすばらしいことでした。私は、多くの人々がこの変化に参加したいと望んでいることに圧倒され、刺激を受け、未来に大きな希望を感じています。今、これまで以上に、本当に価値ある戦いなのです」
彼らの活動のほとんどは、舞台裏で行われている。障がい者、先住民、グローバルサウスの人々、トランスやノンバイナリー、難民など、世界中の最も弱い立場の女性や少女を支援するために、彼らは活動している。
「過去10年間の女性の声を増幅するためのグッチ・チャイムの取り組みは、私と私の仕事に通じるものがあります」と、オベイド・チノイは述べている。
「この新シリーズの各作品は、なぜ私たちが変化を起こそうとする人々の声を支持する必要があるのかを思い出させてくれる重要なものです。このキャンペーンが世界中の会話を活性化させ、誰もがよりジェンダー平等な未来の創造に向けて貢献する必要性を感じられるようになることを願っています」
(forbes.com 原文)